洋服に浪費する女子大生だった
もちたまさんは、元々は浪費家とまではいかないが、学生時代は何も考えずにお金を自由に使っていたという。
「実家暮らし、奨学金返済なしで、アルバイトの稼ぎは全部洋服や飲み会に使っていました。節約を考えたこともなかったです。私はほんとダメ人間で……。就職活動もろくにしませんでした。『この仕事に就きたい』っていうのもないし、面接で思ってもいない志望動機を言うのがすごく苦痛で……」
そうして就職先を見つけないまま大学を卒業。2カ月くらい実家でのんびりしていたところ、さすがに母親に「働きなさい」と怒られ、パートタイムのアルバイトを探すことに。ここでフルタイムの就職先ではなくパートを探すところに、もちたまさんの「なるべく働きたくない」という強い意志を感じる。
そこで見つけたのが、それから8年続けることになる図書館司書の仕事だ。週4日、当時時給900円で、月収にすると約10万円、年収は約120万円。収入は決して多くはないが、実家暮らしで家賃がかからず、生活していくのには困らなかった。


















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