副業収入を得ているとはいえ、それを加味した年収も、同年代の平均と比べても高収入とはいえない(厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」による)。そんな中でも節約・貯金ができた秘訣をもちたまさんに教えてもらった。
「私は職場が図書館なので、そこで投資や節約術の本を100冊くらい片っ端から読んで勉強しました。『マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門』(飛鳥新社)などの超初心者向けの本から入って、投資や株のキーワードで出てきたものを読み漁りました。その中で投資信託を知り、勉強してから株やつみたてNISAを始めました」
2014年〜2015年頃の話なので、今のように投資信託の情報がYouTubeにたくさんアップされている時代ではない。知らないことを調べて、自分なりに実践していくもちたまさんの情報収集、実践能力が節約の背景にあることがうかがえる話だ。
節約を「苦しくないもの」にするには
「私の場合、家計簿は自作のエクセルでつけています。コツコツ記録して、グラフが右肩上がりになっていくのを見るのがすごく楽しいですね。毎日見たくなるし、貯金が趣味のようなものです」
貯金が趣味でなくても、例えば貯金箱を用意して「貯まっているんだな」と目に見える形で置いておくなどもおすすめだそう。お金を増やしていく過程をゲーム感覚で楽しむのが秘訣。先に出た「食費1カ月1万5000円生活」もゲーム感覚で取り組んだことの1つだ。節約を苦しいだけのものにしない工夫がわかる。
また、継続のコツは、人に見てもらうことだと話す。
「最初はブログで『食費1カ月1万5000円生活』を記録していたのですが、頑張っているのにあまり見てもらえず、コメントもつかなかった。リアクションがないと寂しくて『誰かコメントくれないかな』とYouTubeを始めました。そうしたらコメントをもらえるようになって、めちゃくちゃ励みになりました」
YouTubeに動画を上げるためにきちんと節約しよう、赤字になったら視聴者に怒られるな、と考えることが、さらなる節約のモチベーションにもなったそうだ。
「インスタなどでも、家計簿を上げている人をよく見かけます。インスタでもTwitterでも、コツコツ発信していけば節約仲間はできるので、情報を公開することをおすすめします」
SNSやインターネットにアップするのは向いていない、と感じる人は、家族や友人など身近な人だけに報告するという方法もある。公言することで、無駄遣いしないように見守ってもらえて、節約できた達成感を報告できる存在がいることは大きいだろう。
「苦しくて楽しくないことは続かないので、なるべく人を巻き込んで面白がりながら取り組むことが長続きの秘訣ではないでしょうか」
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