富士通で「社会起業家」として働く社員の生き方 一般社員と何が違う?どのように評価される?
「ソーシャル・イントラプレナー」とは
「ソーシャル・イントラプレナー」という言葉を聞いたことはありますか? マージョリー・ブランズらが執筆した『ソーシャル・イントラプレナー 会社にいながら未来を変えられる生き方』(生産性出版)では、ソーシャル・イントラプレナーとは「社会課題を解決する社内起業家」と定義し、企業が持つリソースや社会的影響力を活用し、社会変化を生み出す、新しい時代の生き方として紹介されています。
私は富士通で、Ontenna(オンテナ)プロジェクトのプロジェクトリーダーを務めています。音の大きさを振動と光の強さにリアルタイムに変換して、リズムやパターンといった音の特徴をユーザーに伝えるアクセサリー型装置「オンテナ」の研究を大学生時代にろう者と一緒に始め、これを製品化するために2016年に富士通に入社。3年間のテストマーケティングを経て、2019年に製品化を実現しました。
私の場合、「ソーシャル・イントラプレナーになるぞ!」と思っていたわけではなく、「新規ビジネスを立ち上げる!」という命題があったわけでもありません。ただ、自発的にやりたいと思ったことに突き進み、振り返ってみると、いつの間にかソーシャル・イントラプレナーになっていたように思います。
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