考える前に行動する。
この2つのタイプを見ると、感受性豊かな「繊細さん」は内在化タイプだと思われるかもしれません。ですが実際には、繊細さんにも外在化タイプがいます。外在化タイプのわかりやすい特徴は、問題が起こったときに人や環境のせいにするということですが、繊細さんのなかにも「相手が悪い!」と人のせいにしやすい方がいます。
HSPは生まれ持った気質ですが、内在化タイプか外在化タイプかは、本人の性格と親への対応の掛け合わせ、つまり生存戦略として発展したものだろうと思います。
信頼がないと反発できない
親に対する子の生存戦略について、具体例を挙げてみましょう。たとえば、親に理不尽に叱られたとき、子どもが親に言い返すのは、実は難しいことです。子どもは1人では生きていけないため、親に言い返すといっても、見捨てられないようにしなければなりません。言い返しても親は自分を見捨てないだろう、殴ったりもしないし、親はきっと自分の感情を受け止めてくれる、という信頼がなければ反発はできないんです。
理不尽に叱られて怒りの感情が湧くけれど、「自分のせいだ」ということにして場を収め、怒りを感じないようにフタをする。こうした戦略をとる子は内在化タイプになりやすいでしょう。
一方で、親には抵抗できないけれど、自分が怒られたのは他の子や状況のせいだ、と他者に怒りを向けることで自分を守ってきた子は、外在化タイプになるのではないでしょうか。
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