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キャリア・教育 #親といるとなぜか苦しい

親のせいで周りから孤立する子「2つのパターン」 繊細な人ほど悩みが深い“自分の心の守り方"

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  • 武田 友紀 HSP専門カウンセラー、公認心理師
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【外在化タイプ】

考える前に行動する。
とにかく早く不安を払拭したくて、すばやく反応し、衝動的にものごとを進める。
内省することはほとんどなく、何かあれば自分の行動よりもほかの人や環境のせいにする。
自分の間違いを将来に活かすことはめったにしない。
自分が幸せになるためには周囲が変わらなければならないという考えに固執し、自分の望むものをほかの人が与えてさえくれれば問題は解決すると信じている。
まわりの人は、彼らの衝動的な行動のせいでもたらされるダメージの修復をせざるをえない。

この2つのタイプを見ると、感受性豊かな「繊細さん」は内在化タイプだと思われるかもしれません。ですが実際には、繊細さんにも外在化タイプがいます。外在化タイプのわかりやすい特徴は、問題が起こったときに人や環境のせいにするということですが、繊細さんのなかにも「相手が悪い!」と人のせいにしやすい方がいます。

HSPは生まれ持った気質ですが、内在化タイプか外在化タイプかは、本人の性格と親への対応の掛け合わせ、つまり生存戦略として発展したものだろうと思います。

信頼がないと反発できない

親に対する子の生存戦略について、具体例を挙げてみましょう。たとえば、親に理不尽に叱られたとき、子どもが親に言い返すのは、実は難しいことです。子どもは1人では生きていけないため、親に言い返すといっても、見捨てられないようにしなければなりません。言い返しても親は自分を見捨てないだろう、殴ったりもしないし、親はきっと自分の感情を受け止めてくれる、という信頼がなければ反発はできないんです。

理不尽に叱られて怒りの感情が湧くけれど、「自分のせいだ」ということにして場を収め、怒りを感じないようにフタをする。こうした戦略をとる子は内在化タイプになりやすいでしょう。

一方で、親には抵抗できないけれど、自分が怒られたのは他の子や状況のせいだ、と他者に怒りを向けることで自分を守ってきた子は、外在化タイプになるのではないでしょうか。

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【一見「手のかからない自立した子」が危ない】

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