「イヤだと思う自分がおかしいんだ」「これを好きって言ってもいいのかな」と疑うようになるのです。その物事が自分にとって良いか・悪いかを判断するよりどころがなくなり、「まわりの人はどう考えるか」が判断基準になる。自分の感覚を信じられなくなることが、生きづらさにつながることがあるのです。
なお、生きづらさの要因はさまざまで、必ずしも親子関係だけが要因ではありません。仮死状態で生まれてきた、プールやお風呂で溺れそうになった、交通事故にあったなど、生命の危機を感じる出来事によってトラウマを抱え、それが生きづらさにつながる場合もあります。
こうしたトラウマがあると、体が緊張・警戒モードに入ってしまい、小さなことにもひどく驚いたり、落ち着いて人とコミュニケーションできなくなったり、感情の制御が難しくなったりすることがあるのです。
生きづらさの原因は必ずしも親子関係だけではないということを前提に、書籍『親といるとなぜか苦しい』に書かれている、精神的に未熟な親との関係に苦しむ感受性豊かな子について考えていきたいと思います。
子どものタイプ、2つに分けると
『親といるとなぜか苦しい』では、精神的に未熟な親を持つと、子は「内在化タイプ」と「外在化タイプ」に分かれると書かれています。
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