親のせいで周りから孤立する子「2つのパターン」 繊細な人ほど悩みが深い“自分の心の守り方"

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「イヤだと思う自分がおかしいんだ」「これを好きって言ってもいいのかな」と疑うようになるのです。その物事が自分にとって良いか・悪いかを判断するよりどころがなくなり、「まわりの人はどう考えるか」が判断基準になる。自分の感覚を信じられなくなることが、生きづらさにつながることがあるのです。

なお、生きづらさの要因はさまざまで、必ずしも親子関係だけが要因ではありません。仮死状態で生まれてきた、プールやお風呂で溺れそうになった、交通事故にあったなど、生命の危機を感じる出来事によってトラウマを抱え、それが生きづらさにつながる場合もあります。

こうしたトラウマがあると、体が緊張・警戒モードに入ってしまい、小さなことにもひどく驚いたり、落ち着いて人とコミュニケーションできなくなったり、感情の制御が難しくなったりすることがあるのです。

生きづらさの原因は必ずしも親子関係だけではないということを前提に、書籍『親といるとなぜか苦しい』に書かれている、精神的に未熟な親との関係に苦しむ感受性豊かな子について考えていきたいと思います。

子どものタイプ、2つに分けると

『親といるとなぜか苦しい』では、精神的に未熟な親を持つと、子は「内在化タイプ」と「外在化タイプ」に分かれると書かれています。

【内在化タイプ】
心の活動が活発で、学ぶことが好き。
内省し、自分の間違いから学ぼうとすることで、問題を徹底的に解決しようとする。
感受性が豊かで、原因と結果の理解に努める。
人生はみずからを成長させる機会としてとらえ、楽しみながら自分の能力を高めていく。
がんばれば、ものごとをよりよくできると信じ、自分の問題は本能的に自分で責任を持って解決しようとする。
ほかの人を不快にさせたときには罪悪感を抱き、主として不安を覚える。
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