Luupのほかにも、今回の改正道路交通法の施行に伴い、7月1日の1週間程前から、特定原付に関するメーカーやサービス事業者による新商品発表会や事業戦略に関する説明会が相次いで行われた。
例えば、次世代モビリティ企業「glafit」とソフトバンク等が出資するシェアリングサービス企業「OpenStreet」の事業連携、ホンダ発ベンチャーの「ストリーモ」、そしてアルミ総合仮設機器の老舗である「長谷川工業」などだ。
各社の代表者や開発者らと意見交換する中で、特定原付のモビリティ市場における現状と課題が浮き彫りなったと感じた。今回は、その中から特例特定原付における時速6km走行の実態について触れる。
各社のモデルで「時速6km」を体験
特例特定原付での時速6km走行について「遅すぎないか」という一部報道やSNS上での声がある。改正道路交通法の施行前に、原付(第1種)の電動キックボードを使い私有地で時速6キロ走行を試しての「安定して走行し続けることが難しい」という見方だ。
この点については筆者も、2022年5月掲載の記事「時速6km『歩道通行車モード』は安全な速さか?」で指摘している。今回の改正道路交通法の施行に伴い、実際に特例特定原付での時速6kmモードを使って走行してみた。
まず試走したのは長谷川工業の電動キックボード、「YADEA(ヤディア)KS6 PRO」。
乗ってみると、直進安定性は十分に確保されていた。テストを目的としてハンドルを左右に小刻みに振ってみたが、車体自体がフラフラする印象もない。だたし、当然のことではあるが、減速をしてのコーナーリングについては、安定した走行をするには少し慣れが必要だと感じた。
次に、glafitとOpenStreetが「電動サイクル」と称する2輪車タイプの特例特定原付で、時速6kmモードでの走行を試した。
電動キックボードと比べると、進行方向に対してまっすぐ着座しているために、運転者自身が車体全体を制御できる身体的・心理的な余裕がある。ただし、時速6kmはかなり遅く感じ、また長く直進安定性を維持するには、かなり神経を使う印象だった。
こうした状況について、glafitと前述のLuupの代表者はともに「特定原付は原則、車道を走行するもの。特例特定原付での歩道走行は、車道での危険回避など限定的な使用が前提」という見解を示した。これは「自転車」と同じ考え方だ。
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