アイデアが冴えない人は考え方の基本を知らない 個人的な強い思いがあるとビジネスが強くなる

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私の経験上、スタートアップでは、何かしら自分の中に個人的な強い思い(これが自分の強み)があるとビジネスが強くなります。そして、その強みはオンリーワンであることが重要です。それには、独創性やインパクトのある自分を見つけていくことが大切になってきます。

ですからまず、自分の棚卸し(内省)で出てきた内容を一覧にし、特に感情が絡んでいる部分や出来事を「自分が持っている強い資源」として眺めてみましょう。

オンリーワンは、強い資源のかけ算から見出していきます。一覧表から強い資源を2つ、3つと見つけられたらそれらをかけ合わせることで、強いオンリーワンを見つけることができるでしょう。

その強いオンリーワンがいくつかできたら、今度はそれが特定のニーズに応えられるようなものであるかを検討していきます。それがビジネスアイデアとなっていきます。また、アイデアを作るときは、あまり完成度を意識せずに、仮で構わないのでアウトプットを繰り返しましょう。

アウトプットをすればアイデアはどんどん変わっていきます。

Thinking transformed by making.(アイデアは作ることで変わる)

これは、スタンフォード大学で実際に教えられていることです。

アイデアは「起業資源」「業態」「市場ニーズ」から

アイデアを作るには、まずあなたの棚卸しから得られた強い資源同士のかけ合わせとして「やりたいこと」と「できること」の組み合わせを考えます。

それがスタートアップのたね=起業資源となります。元来、起業というものは多様なスタイルがあるものなのです。このとき複数の資源をかけ合わせるほど希少価値が出てきます。つまり、かけ算の回数が増えれば増えるほど、他人が簡単に真似できないビジネスアイデアにたどり着けるのです。

次ページ「やりたい」×「できる」=「起業資源」
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