東大生実践「自信のなさ」を克服する納得の勉強法 地道に「思いだけで走り続ける姿勢」の重要性

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ドラゴン桜2のシーン
(漫画:©︎三田紀房/コルク)

「100回練習しないとできないんだ!」

私はこの言葉にすごく共感します。私も、人の何倍もやらないと不安を払拭できず、うまくいかない人間です。そんな3年間の勉強を重ね、迎えた入試本番。いつだって「緊張しい」なはずの私が、不思議なことに微塵も緊張していませんでした。3年間毎日書き続けた手帳を抱きしめたら、涙があふれてきたのです。その涙は、勉強をやり残した悔しさではなく、初めて自分を信じられた涙でした。

自信がなくても走り出すことが大切

さて、この記事を通してお伝えしたいのは、「不器用でも、自信がなくても、走り出すことの大切さ」です。

『無理せず自然に成績が上がる勉強のトリセツ 東大生の合格手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

私は自身の不器用さのために、人より多くの時間を受験勉強に費やすこととなってしまいました。ですが、勉強にたくさんの情熱を注ぎ続けたことで、大事なものに出合えたと感じています。それは、勉強が「好き」という気持ちです。

一問解けるようになるために、人より多くの時間がかかっても、その分、一問解けるようになるたびにすごくうれしい気持ちがあふれてくるのです。

才能や要領のよさが切り拓く世界があるように、私はコツコツ積み重ねる努力が切り拓いてくれる世界もあると受験勉強を通して知ることができました。そして、地道な練習を繰り返した先で、キラキラ輝く「好き」という思いに出合えたのです。

私の場合はたまたま勉強でこの気づきに出合いましたが、部活や習い事、趣味やスポーツなど、ほかのことがきっかけで自分の世界が一瞬にして色づくことがあると感じています。そのとき「なぜその1つを選んだのか」と自身に問うことも大切だと思いますが、「なぜ」の答えがうまく見つからなくても、「ただ、好きだから」「ただ、自分を変えたいから」その決意で走り出してみてもいいと、私は信じています。

たとえ、隣を誰かが一瞬で追い越していったとしても、自分のペースで、自分のまっすぐな思いでコツコツ頑張った先に切り拓ける世界がきっとあるはずだからです。その世界はきっと、かけがえのない、まぶしいほど輝いた世界だと思っています。

松島 かれん 現役東大生

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まつしま かれん / Karen Matsushima

2001年生まれ、東京大学農学部4年生。内部進学者が大多数の学校から東大へ現役合格。高校3年間の学習計画を立て、1日14時間〜16時間勉強。 隙間時間の勉強のため、手や腕に単語を書いて暗記していたことから、耳なし芳一のあだ名をつけられたことも。著書に『無理せず自然に成績が上がる勉強のトリセツ 東大生の合格手帳術』(日本能率協会マネジメントセンター)

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