国連は、World Happiness Report(世界幸福度レポート)という、国ごとの幸福度調査のレポートに基づくランキングを毎年発表しています。
フィンランドは2018年に首位に立ち、以来2023年まで6年連続「世界で最も幸せな国」の称号を獲得しています。
「サウナ浴が幸せを助長するのか?」という問いへの回答に特化した研究があるわけではありませんが、往々にして私たちは、時間に流されず、自分または親しい人たちと、いまこの瞬間を生きているときに、幸福を実感します。
サウナの熱と穏やかさは、落ち着かない心を瞑想や内観へと導きます。
サウナ浴を通して、自分自身の心の安定を見出せ、自分自身や他者に評価を下されるのではなく、「ただありのままを穏やかに受け入れる」という体験ができます。
「サウナで幸福」の科学的根拠も
また科学的には、サウナは身体の温度調節メカニズムにおいて、「幸福ホルモン」として知られる「セロトニン」を活性化させると言われます。
一方、水風呂やアイススイミングなどの「冷浴」では、幸福感をもたらす脳内麻薬とも形容される「β(ベータ)-エンドルフィン」の分泌が助長されるという研究もあります。
何より、サウナの熱の中で目を閉じれば、ほかのすべての物事を忘れることができます。サウナ浴は、シンプルに「人生をより豊かにしてくれる体験」なのです。それこそが、フィンランド人がサウナに入る大きな理由です。
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