「ワインでの乾杯」みんなやらかしがちなNGマナー 結婚披露宴で知っておきたい和食、洋食、お酒のこと

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婚礼料理で最も選ばれている「フランス料理」のマナー

フランス料理で、まず私たちが手に取るのはナプキンです。ナプキンを広げるよいタイミングは、「全員が席につき、料理のオーダーを終えた後」

ナプキンは2つ折りにし、折り目を手前にして膝の上に広げます。そして、手や口を拭うときは折り目の内側で拭うようにすると、拭った後の汚れた面が人目につかず、最後まで美景を保つことができます。

(画像:『世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー』より)

披露宴の場合、席につくと、カトラリーが、整列しているのが目に入るでしょう。すべてをお箸で完結させる日本人からすると、ズラリと並んだカトラリーに圧倒されてしまいそうですが、いっさい複雑ではありません。この並び順は、「料理が出される順」にそっています。したがって、「一番外側に置かれているカトラリーから順に使っていく」と覚えておけば間違いありません。

また、ナイフとフォークの配置は、お店の人へのメッセージになります。ナイフとフォークをプレート上に「ハ」の字に置くのは、「食べている最中です」ということ。ナイフとフォークをプレートの右下に斜めにそろえて置くのは「食べ終わったので、下げてください」ということです。

ワインを注いでもらうときは、必ず、ワイングラスはテーブルに置いたままです。和食の席でビールや日本酒を注いでもらうときは、盃やグラスを持ち上げますね。しかしフランス料理は違います。ワインを注いでもらうときに、こちらからワイングラスを持ち上げるような真似はしません。

ワイングラスの持ち方は、2種類ありますが、世界的に一般的なのはボウル下部(丸い部分)を指先で支え、軽く包み込むようにする持ち方です。ワインを飲むとき、ワイングラスを傾けるのと同時にアゴも一緒にグイーッと上げてしまうと、ワインを呷って飲み干しているような、はしたない印象になります。

(画像:『世界のビジネスエリートが身につけている教養としてのテーブルマナー』より)

「傾けるのはワイングラスだけ」と心得ておきましょう。

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