【UV対策】専門家が重視「日焼け止め」効く使い方 昨今話題「飲む日焼け止め」期待できるのか?

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一方、PAは数値化ができないために効果が+で示されており、PAのレベルは「PA+ (効果がある)」「PA++(効果がかなりある)」「PA+++(効果が非常にある)」「PA++++(効果が極めて高い)」の4段階だ。

使用するシーンごとに必要とされる日焼け止めのSPFとPAの目安は以下のとおりになる。

山本医師への取材を基に筆者作成

日焼け止めが“最大限の効果を発揮する”塗り方のコツはあるのだろうか。
山本医師は「量」と「部位」「回数」の3つを重視する。

日焼け止めの正しい塗り方

「クリームタイプであれば顔全体にパール玉2粒程度、乳液タイプは1円玉硬貨2枚分の量が目安です。顔全体にムラなくしっかりのばします。しっかりした効果を出したいのであれば、少し白浮きするぐらいが適正量です。シミができやすい頬骨や鼻にはとくに念入りに塗りましょう」

さらに、唇にはリップクリームタイプ、髪や頭皮にはスプレータイプの日焼け止めも出ている。短髪や髪を縛っている人は耳や耳の後ろ側も日焼けしやすい。唇や頭、耳などは塗るのを忘れやすいので、注意しよう。

回数というのは、こまめな塗り直しを指す。

「時間が経つと汗や摩擦などで取れてしまうため、できれば2~3時間ごとに塗り直すのがベストです。頬骨や鼻にはスプレータイプやUVカットのファンデーション、フェイスパウダーを上から重ね塗りするといいでしょう」(山本医師)

室内でも、曇りの日でも、できれば3時間ごとの塗り直しをしてほしいという。曇りの日でも晴れの日の60%、雨の日でも20%の紫外線が降り注ぐ。UVAは室内にも入ってくるので油断は禁物だ。

日焼け止めの成分には「紫外線吸収剤」と「散乱剤」がある。吸収剤は紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変換して排出する。散乱剤は紫外線を反射・散乱することで紫外線から肌を守る。

「吸収剤は紫外線を防御する効果が高く、使用感もよいですが肌に負担がかかりやすい。人によってはかぶれを引き起こすことがあります。肌に合わないと感じた場合は、『ノンケミカル』や『吸収剤不使用』などと表示された散乱剤中心の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。また敏感肌や疾患肌の方は、石けんや洗顔料で落とすことのできる肌への負担が少ない日焼け止めを選ぶとよいでしょう」(山本医師)

これから夏に向けて、海や山のレジャーに出かける人も多いだろう。

屋外でのスポーツや海水浴、マリンスポーツなどでは汗や水に強いウォータープルーフタイプの日焼け止めが必要だ。山本医師によると、落ちにくいタイプでも汗や摩擦で取れてしまうため、2~3時間おきにしっかり塗り直すことが大切だという。

「夏のリゾート地では木陰にいても照り返しで60%の紫外線量が、ビーチの砂浜の日陰でも照り返しで15~20%の紫外線量があります。 直接、陽が当たらないからと油断せず、しっかりと対策をとりましょう。日焼け止めプラス、日傘、帽子、手袋、UVカット素材の衣類を上手に取り入れてください」(山本医師)

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