【UV対策】専門家が重視「日焼け止め」効く使い方 昨今話題「飲む日焼け止め」期待できるのか?

✎ 1〜 ✎ 60 ✎ 61 ✎ 62 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
紫外線が気になる季節です。しっかりUV対策をして肌を守りましょう(写真:プラナ/PIXTA)
紫外線が気になる季節になってきた。紫外線は肌にさまざまなダメージをもたらすことから、対策やケアが必要だ。
「日焼け止め、使っているんだけれどシミができる」という人は、もしかしたら正しい使い方ができていないのかもしれない。近年、登場しているさまざまな日焼け止めも、正しく使わなければ効果が出にくい。
海や山に出かける機会も増える夏を前に、日焼けをしてしまった後の処置なども知っておきたい。皮膚科専門医で近畿大学病院皮膚科非常勤講師の山本晴代医師に詳しい話を聞いた。

かつて、日光浴は体にいいとされ、日焼けした小麦色の肌が健康的なイメージをもっていた時代もあった。だが、それももう昔の話。“紫外線の含まれる太陽光を浴びることはむしろ体に有害なことのほうが多い”ようだ。

紫外線は浴びないほうがいい

「紫外線はカルシウムの吸収を促して骨を丈夫にするビタミンDを体内で作るのには役立ちますが、わざわざ日光を浴びなくても、普段の生活で必要量は足りています。むしろ、紫外線は肌のシミやシワ、たるみの原因になるほか、免疫低下や皮膚がんのリスクを高めるため、極力浴びないほうがいいです」と山本医師。

紫外線がシミやシワ、皮膚がんの原因になることは多くの人が知っていることだが、紫外線の免疫低下については、知らない人も多いのではないだろうか。

「皮膚の表皮には免疫機能を司る細胞があるのですが、体の免疫はここから情報を得て、病気などを予防するシステムが働きます。ところが紫外線を多く浴びると、この細胞のDNAが傷つき、うまく機能しなくなることがあります。その結果、免疫力の低下が生じてしまいます」(山本医師)

紫外線は波長の違いでUVA、UVB、UVCの3種類に分類される。UVCはオゾン層でほとんど吸収されるため、地表に降り注ぐのはUVAとUVBの2つだ。

UVAとVUB(イラスト:マツキヨ /PIXTA)
次ページUVAは窓ガラスを透過し室内へ
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事