中国「残酷工場」は、すでに過去の話なのか

世界最大の労働市場には闇と曙光が並存

中国広東省の電子部品工場の様子

中国のビジネスには、日本からは想像のできないような「闇」の部分もあれば、先進国からみて極めて「真っ当」と思われる世界も存在する。その「闇」と「真っ当」の両極端な例を紹介したい。

中国ビジネスの「闇」とは

まず、「闇」からみていく。中国は多様な国であり、ひとつの極端な事例をみて、「これが中国だ」と単純に言い切ることなどできない。問題になっているようなひどい工場は、中国でも、ほんの一部だ。しかし、極端なものが実際に存在しているのが、今の中国なのだ。

商品(電子部品)買い取りの貼り紙

中国の片田舎、ローカル企業の工場の裏には、現金で部品を買い取る、と書かれた業者の貼り紙がよく見られる。工場の労働者が商品や原材料を勝手に持ち出し、彼らに電話をして接触。売却して小遣い稼ぎをするのだ。

売られた商品や原材料は、ブローカーを通じて別の工場に運ばれる。中国には、こういった横流し部品の裏サプライチェーンが存在している。

そして、そういった部品を利用して、低コストの製品を作る会社もある。買う者がいるから、売る者がいるという訳だ。

次ページ工場寮の実態とは
政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • コロナ後を生き抜く
  • ポストコロナの明るい社会保障改革
  • 今日も香港から
  • ドラの視点
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
スペシャルインタビュー<br>元ラグビー日本代表・畠山健介

今年から米メジャーリーグ・ラグビーのチームに所属、華やかな選手生活とは裏腹に幾多の葛藤を乗り越えてきた畠山選手。「ラグビーファンの拡大には、リーグのプロ化が不可欠だ」。新天地にいる今だから見えてきた日本ラグビー改革論を熱く語ります。