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「奨学金380万」45歳彼女が語るロスジェネの苦悩 田舎の男尊女卑と、不景気に苦しめられてきた

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SE、プログラマー、そして総合商社という経歴だけを見ると、振り幅の大きいキャリアのようにも思われるかもしれないが、「結局、プログラム、統計、分析というのは、昔からずっとやってきたことで、それをパソコンでやるのか、エクセルでやるのか、それともプログラミングソフトを使うのかという変化はありましたが、やっていること自体は変わってない」という。

きれい事だけでは生き抜けない人生だからこそ

そして、幼少期のこんな原風景を話してくれた。

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「わたしは小学校に入る前からセミ捕りが好きで、毎年セミを捕り続けていたんです。毎年、セミを10匹捕まえたら、9匹がアブラゼミで、クマゼミは1匹しかいなかったのですが、3~4年生頃にその割合が変わってきたんです。そこから、『その年のセミの数』を定点観測するようになって。我ながら、変わった女の子ですよね(笑)。

でも、その頃から『調べる癖』はずっとあったんですよね。今の仕事でも、この時に胸に抱いた感情や経験は、十分に活きていると思います」

考えてみれば「大学進学のため」に「高校を選んだ」植田さん。現実を見て、分析する能力は、その時からすでにあったのだろう。

奨学金を借りながら、大学院まで進んだ彼女は「聡明」なことは間違いないが、ただ、その一方で「女性ゆえ」「田舎出身ゆえ」「ロスジェネ世代ゆえ」の、さまざまな壁が立ちはだかったことも、忘れてはならない。

きれい事だけでは生き抜けない人生だからこそ、自分を諦めず、自己投資し続ける大切さを改めて思い知らされたライフストーリーだった。

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