今回、話を聞くのは松村静香さん(仮名/26歳)。関東地方の某県にて、看護師として働く女性だ。
話を聞く中で彼女に抱いた印象は「前向きな人」というものだった。しかし、そんな彼女でも「ショックを受けた」と語る「奨学金を借りていない人たち」による言葉があったという。
母の勧めで看護師を志す
自営業の父、会社員の母のもとに生まれた松村さんは、上に姉、下に弟がいる3人きょうだいの次女だ。現在、病院で看護師として働いている松村さんだが、志したきっかけは母親にあったという。
「もともと母は看護師になりたかったそうなんです。でも実家が裕福ではなかったため、その夢を諦めるしかなかったそうで。
その後、父と結婚して、私たち3人きょうだいを産むわけですが、母いわく、私は誰かがケガをして血を流していても、一切騒がない子どもだったらしいんです。それを見て、母は『じゃあ、この子を看護師にさせよう』と思ったらしく、『看護師はいい仕事だよ』と刷り込んだそうで(笑)。
私自身も、子供の頃に『ナースのお仕事』というドラマがはやっていたこともあって、母の思惑通り『看護師って楽しそう』と思うようになりました」
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