堀江貴文「ノリで動く人が圧倒的に成功するワケ」 “慎重"なんて「やらない人」の言い訳でしかない

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芹澤さんは、そのクラウドファンディングに出資した人物の1人だ。しかも、ただの出資者ではない。支援メニューのなかには3000円、5000円、1万円……など、比較的出資しやすい金額も用意されていたのだが、芹澤さんは迷うことなく「支援額1000万円=ロケットの打ち上げボタンを押せる権利」のボタンをポチったのである。

出資を募ったぼくが言うことではないが、本当に飛ぶことになるのかよくわからないロケットに、パッと1000万円を出すなんて、どうかしているんじゃないだろうか。これこそ、まさに「ノリ」のなせるわざだろう。芹澤さんは語る。

「やっぱり、どうせやるならいちばん面白いことをしたくて。どうせ死にますし、お金をため込んでも仕方ないので。ならば『ノリ』で面白いことに参加しよう! そう思い、出資を決めました。国内民間企業初の宇宙ロケット打ち上げのボタンを『ポチッ』と押せるだなんて、考えただけでゾクゾクします」

ぼくは彼のことをバカにしているわけではない。むしろ、心から称賛しているのだ。

芹澤さんのように、ビジネスの場でノリよく行動に移せる人は、多くのチャンスをものにしている。

リスク回避しているだけでは、無形資産は増えていかない

1000万円のような大金を使うときこそ、ノリが大事になる。

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こういう行動をとればとるほど、周囲の人たちは「この人は面白いことをやってくれる」「あいつと一緒に仕事をしてみたい」と考えるようになるからだ。

慎重にリスクを回避しているだけでは、お金やモノなどの有形資産は減らないかもしれないが、いつまで経っても無形資産のほうは増えていかない。

むしろ、大胆にリスクをとって周りをびっくりさせたほうが、確実に信用を集めることができるのだ。

「どちらが正しいか」ではなく「どちらが面白いか」で判断しよう。

堀江 貴文 実業家

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ほりえ たかふみ / Takafumi Horie

1972年福岡県八女市生まれ。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。現在は宇宙ロケット開発や、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」「マンガ新聞」のプロデュースを手掛けるなど幅広く活動を展開。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者を持ち、2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文イノベーション大学校」をスタート。『ゼロ』(ダイヤモンド社)40万部超、『本音で生きる』(SBクリエイティブ)30万部超などのベストセラーがある。近著に『10年後の仕事図鑑』(落合陽一氏との共著、SBクリエイティブ)など。

Twitterアカウント:@takapon_jp
その他詳細はHORIEMON.COM

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