堀江貴文「リスクに過剰反応する人が失うもの」 人生という「川の流れ方」と「滝の落ち方」
リスクはウサギの角、亀の毛である
目標、計画……これは全部、未来のことだ。
将来のことを考えても仕方がない。考えても意味のないことは考えない。時間をムダにしないためには、とにかくこれが大原則だ。
「とにかく」は「兎に角」と書いたりするが、仏典などには「兎角亀毛(とかくきもう)」という言い回しが登場するのをご存じだろうか? ウサギに角があるわけがないし、カメに毛が生えるはずもない。だとしたら、そんなものについて考えても意味がないというわけだ。
「死んだらどうなるか」とか「人生の目的は何か」とかいった思考は、僕に言わせればすべて「兎角亀毛」である。
それにもかかわらず、僕たちが将来のことを心配してしまうのは、つねにリスクが頭を占めているからだ。
人生とは一本の大きな「川」のようなもので、そこをただ流されているのが僕たち人間だが、その途中には、大小さまざまな「滝」が用意されている。
順調に川下りをしていても、いきなり巨大な「滝」がやってきて、滝壺に叩き落とされることもある。
たいていの人は、この「滝」に恐怖を抱いている。痛い目を見たわけでもないのに、「下手に動いたら大滝に落ちちゃうかも……」と異常にビクビクとしている。
ぼくがやっているオンラインサロンでも、「この案件、おもしろそうだし、あなたがやってみたら?」と勧めても、「やってみます!」と即答できる人がいる一方、いろいろと理屈をこねて、最後の最後までやろうとしない人がいる。
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