日本が世界有数のバスキア大国と呼ばれる理由

没後にようやく評価され始めた真の芸術性

森アーツセンターギャラリーで開催中の「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」の入り口(編集部撮影)

ジャン=ミッシェル・バスキアの日本における最初の大規模な展覧会(「バスキア展 メイド・イン・ジャパン」)が六本木の森アーツセンターギャラリーで11月17日まで開催されている。1980年代、ニューヨークのアートシーンに彗星のごとく登場し、27歳で突然の死を迎えたバスキア。作家として活動したのはわずか10年足らずだが、その間、1000点以上の絵画と3000点以上のドローイング、150点ほどのアンディ・ウォーホルとの共作などを残した。

デビューしたばかりの1982年に来日

日本には、アートシーンにデビューしたばかりの1982年に訪れ、早くも大きな話題を呼んでいる。翌年には、三宅一生のモデルとして撮影されるなど、アート界の天才スターとしてもてはやされた。この年には、西武百貨店でのグループ展、そして画廊での初の個展も開催されている。

ジャン=ミシェル・バスキア《Onion Gum》, 1983 acrylic and oilstick on canvas 198.1× 203.2× 5cm Courtesy Van de Weghe Fine Art, New York Photo:Camerarts, New York Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat.Licensed by Artestar, New York

1980年代からバブル経済に突入した日本の高度経済成長は、バスキア作品のモチーフにもなり、今行われている展覧会では、日本の経済のみならず、文化や技術革新がバスキアに与えた影響を追っている。

ところで、日本は世界有数のバスキア大国と言われている。日本との関係性が深いことはわかるが、なぜ、日本をバスキア大国と呼びうるのか? そこには、アメリカ国内でのバスキア芸術に対する歴史が関係している。

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