日曜劇場「ラストマン」トンデモ展開でも魅せる訳 福山雅治×大泉洋"バディ"の絶妙な上手さ

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ロストマン
主演の福山雅治(左)と大泉洋。2010年に福山が主演したNHK大河ドラマ『龍馬伝』以来の共演だという(画像:『ラストマン』公式サイトより)

みんなの日曜劇場が帰って来た。『ラストマンー全盲の捜査官―』(TBS系、日曜夜9時〜)には日曜劇場らしい安心の大衆性が詰まっていた。

前々作『アトムの童』は若者主人公でゲーム業界を描き、前作『Get Ready!』は謎の仮面ドクターの活躍を描くという斬新なもの。新しい視聴者――とくに若者を呼び込みたい気持ちもわかるが、日曜劇場といったらやっぱり実直な企業ものだろう。

『ラストマン』は企業ものではなく刑事ものではあるが、福山雅治演じる全盲のFBIトップ捜査官と、大泉洋演じる犯人検挙のためならあらゆることを厭わない刑事のバディものという立て付けには抜群の安心感がある。

実際、第1話を見た限り、極めてポップ、見る者を選ばない内容で、気楽に見ることができ、世帯視聴率も上々だった。

(以下、一部ネタバレを含みます)

あの“人気ドラマ”を思い出す展開

第1話の物語をざっとおさらいしてみよう。事件を必ず終わらせる「ラストマン」と呼ばれる凄腕FBI捜査官・皆実広見(福山雅治)が日本にやって来た。彼の最初の仕事は、無差別連続爆弾事件の捜査。刑事・護道心太朗(大泉洋)は、兄であり警察庁次長の護道京吾(上川隆也)からアテンドを命じられ、皆実の斬新な捜査方法にしぶしぶつき合うことになる。

全盲で凶悪犯の捜査ができるものなのか? と視聴者も、ドラマの登場人物たちも最初は戸惑うばかり。ところが皆実は、アナログとデジタルを駆使して視覚のハンディをみごとに克服している。アナログ面はニオイや音。デジタル面は最新のテクノロジー。

鋭い洞察力で爆弾犯は現場にいると主張する皆実は、護道たちに「目になってほしい」と頼み、現場に向かう。アプリを使うとそれが可能になるとはいえ、「足手まといの人間が周囲に余計な負担をかけていることはわかっています」と皆実は皆の困惑を承知のうえで、信念と自信を持っている。

「ただ私は社会のため自分の力を使いたい」
 「あとはまわりの人たちが一緒に働こうと思ってくれるかどうか」

と皆実は主張し、捜査分析センターの捜査員・吾妻ゆうき(今田美桜)と護道の指示を音声で受けながら、現場に行き、容疑者(宮沢氷魚)に果敢に挑んでいく。

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