朝ドラ「らんまん」早々に不評の声が飛び出すワケ あえて“地味"で“差別"の物語が選ばれた背景
今月3日にスタートした朝ドラ「らんまん」(NHK)が2週の放送を終え、そのラストシーンで主演の神木隆之介さんが登場するなど、最初のターニングポイントを迎えています。
108作目の朝ドラ「らんまん」は、「日本植物学の父」と言われる植物学者・牧野富太郎さんの生涯をモデルに描いた物語。このところ、「おかえりモネ」「カムカムエヴリバディ」「ちむどんどん」「舞いあがれ!」とフィクションが続き、2010年代の朝ドラで約半数を占めた「歴史的偉人の一代記」は2020年後期の「おちょやん」以来5作ぶりになります。
ただ、ここまで2週・計10話にわたって描かれた“子役編”では、その「歴史的偉人の一代記」であることが裏目に出たようなネガティブな声が少なくありませんでした。
なかでも意外なほど目立っていたのが、「朝から不快なシーンが多い」という声。
第1週からあらゆる差別が描かれた
ここまでネット上で「不快」として挙げられているのは、主人公の病弱さと母の病死、家・男女・身分などの差別が描かれたシーン。
物語は主人公の槙野万太郎が5歳の慶応3年(1867年)からスタートしました。万太郎は土佐で造り酒屋「峰屋」の跡取り息子として生まれたものの、体が弱く倒れてしまうシーンのほか、分家の人々から「生まれてこなかったほうがよかった」と陰口を言われ、それを聞いてしまいます。
さらに病床に伏せていた母・ヒサ(広末涼子)が第1週で早くも亡くなってしまい、すでに父親がいなかった万太郎は「6歳にして両親を失う」という過酷な展開が続きました。
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