オードリー春日が動物園への謝罪で株を上げた訳 ｢スッキリ｣騒動､なぜ批判一色を一変させられたのか

3月24日、「スッキリ」生放送中にペンギン池に落下する春日さん（画像：番組動画より）

4日、栃木県の那須どうぶつ王国が公式ホームページに、「日本テレビ『スッキリ』生中継に関する経緯について」と掲げた文章を公開。3月24日に生放送された「スッキリ」（日本テレビ系）で、オードリー・春日俊彰さんがペンギンのいる池へ悪ふざけのような格好で3度も落下した件について、その後の状況を説明しました。

その文章によって、3月26日に春日さんと番組制作責任者が謝罪のために来園し、謝罪していたことが発覚。メディアは一斉にその内容を報じたほか、ネット上には再び賛否の声が飛び交っています。

ただ1つはっきりしているのは、これまで「何でダンマリなのか」「逃げるのは卑怯」などとまで言われていた春日さんに対する批判がほとんど消えたこと。春日さんへの批判はいったいどんな理由で収まったのでしょうか。また、私たちは今回の騒動でどんな気づきを得られるのでしょうか。

「春日は謝罪しろ」が高まった背景

まず事の経緯を簡潔に振り返ったうえで、春日さんの行動について掘り下げていきましょう。

3月24日の生放送中からネット上には番組サイドと春日さん、さらに「足下気をつけろ！」と池への落下を促すような発言を繰り返したMCの加藤浩次さんへの批判が書き込まれました。同日、那須どうぶつ王国がツイッターに「誠に遺憾であり、テレビ局側に厳重に抗議いたしました」などのコメントを公表し、ネットメディアが相次いで記事化。番組側も公式サイトで謝罪したものの、一連の動きが番組を見ていなかった人々にも広まり、批判の声が大きくなっていきました。

さらに27日、生放送の「スッキリ」で加藤さんと日本テレビの森圭介アナ、岩田絵里奈アナが謝罪し、同日に定例会見を開いた石澤顕社長も謝罪。しかし、謝罪のコメント内容を見た人々から「言い訳がましい」「反省していないのでは？」などの声があがるなど批判の声は収まりませんでした。

また、那須どうぶつ王国が加盟する日本動物園水族館協会も、「動物に対する安全面や衛生面への配慮が欠落」「アニマルウエルフェア（動物福祉）にも反している」などの声明を発表したこともあり、3月31日で番組が終了したあとも批判の声は続いていました。