「ほめて育てる」っていいこと?親たちの大疑問 子どもを「不安にさせる言葉、安心させる言葉」

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「困ったことがあったら、先生に言いなさいよ」もアドバイスとしては正しいのですが、まだ新しい生活を知らない子どもにとっては、「何か困ったことが起きるのかな……」と不安をあおることになりかねません。OKマンガを見てみましょう。

『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』©天野ひかり(著)とげとげ。(イラスト)/ディスカヴァー・トゥエンティワン

新しい環境に入る前のこの時期は、OKマンガのようになるべくポジティブな言葉をかけられるといいですね。

楽しいことを想像できるような言葉を選びましょう。ダンスが得意なお子さんなら、

「広い遊戯室があるから、思いっきりダンスできるといいね!」

など、家ではできないこと、園だからできることなどをお話しできるとお子さんも楽しみにできそうです。

また新しく準備した物(タオルやお着替えなど)や自分の名前を書いたりした物を具体的に一緒に見て、それを使う自分を想像できるといいですね。

子どもの不安を想像で話さない

もし不安なことがあれば、あくまでも、自分の不安についてお話ししましょう。例えば「ママは、新しい職場で仲よくできるか、不安なんだ」と正直に話します。

『子どもを伸ばす言葉 実は否定している言葉』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

お子さんが「ママなら、大丈夫だよ!」と言ってくれれば「ありがとう! 君はすごいな」と応援できます。

「ママも不安なの? ぼくもなんだ」と言えば「そっか、じゃあ、毎日お友だちと仲よくできたかどうかをママも言うから、教えてね」という提案をしてみるのもいいですね。

一緒にがんばる同志として、励まし合えるようになります。

新年度が始まってから、安心して本音をお母さんお父さんに話せるような土台を作っておきましょう。

プレッシャーを与えたり、不安をあおるよりも、協力者としての信頼関係を築く時期にできるといいですね。

何か心配なことがあったら、1人で抱え込まず、園や学校の先生に相談しましょう!

POINT 親の目線であれこれ言わず、子どもの目線になって言葉をかけよう
NG 何か困ったことがあったらすぐ先生に言うんだよ。
OK お友だちや先生と何して遊ぶのかな?
天野 ひかり フリーアナウンサー、NPO法人親子コミュニケーションラボ 代表理事

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あまの ひかり / Hikari Amano

上智大学文学部卒業。テレビ愛知アナウンサー(1989~1995)。現在はフリーアナウンサーとして活躍中。フリー転向後はNHKの番組を中心に出演し、2008年3月まで教育テレビの番組『すくすく子育て』でキャスターを務める。自身の結婚、出産、育児と仕事の両立を経験したことで、子育ての重要性を認識。「NPO法人親子コミュニケーションラボ」を立ち上げる。子どもの自己肯定感を育むための親子のコミュニケーション力をのばす講座や講演を全国の自治体や幼稚園、学校、企業などで開き、今までの受講者は5万人以上。多くの父母から支持され「育児が180度変わった!」など感動の声が寄せられている

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