これは、「どっちを答えたら、お母さんにほめてもらえるんだろう?」と考えて、わからなくなっている可能性があります。
実は、これはほめられて育ってきたお子さんによく見られます。
かんしゃくを起こすのは、「親の望むこと」と「自分がしたいこと」の間で揺れているから。成長している証拠だと思って、前向きに受け止められるといいですね。
このタイミングで、お子さんがしたいことを一緒に探していける会話に変えてみましょう。OKマンガを見てみます。
「ほめる=評価する」になってない?
ほめる言葉と認める言葉は、似ているようでまったく違うのです。
例えば、「弟に譲って、優しい子ね」とほめると、子どもはうれしくて、もっとほめられたいという気持ちから、優しい子であろうとします。
でも本当は、「譲りたくない」とか、「これなら譲ってあげよう」など、自分の気持ちに正直に向き合って、自分の考えを育ててほしいですよね。
そのためには、親が評価するようなほめ方は避けられるといいですね。
譲ったから優しいのではなく、譲らないことが優しいこともある。
もっと言えば、優しい子と決めつける必要もないと思います。
「これは譲ったのね」「これは譲らないのね」とそのままを言葉にすることで、子どもは見てもらえた、認められたと感じます。つまり自分の判断を認めてもらえたので、自分に自信を持つのです。
その繰り返しで、親にほめられることを考えるのではなく、自分の考えと向き合えるようになっていきます。
実は最近、ほめて育てることに疑問を持つお母さんお父さんが増えてきました。
「ほめれば、言うことを聞くのでとても助かるけど、子どもを操ってるみたいな気がして」
それに気づいたお母さんお父さんはすごいと思います。
ほめることはいけないことではありません。でも、ほめることで親自身の望みや価値観を、子どもに押し付けている可能性を内省してみることも、時には大切です。
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