学校の授業では教えてもらえない名著の面白さに迫る連載『明日の仕事に役立つ 教養としての「名著」』(毎週木曜日配信)の第29回は、文豪・森鴎外と植物学者・牧野富太郎の知られざる関係について解説します。
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軍医として活躍しながら小説も書いた森鴎外
4月からNHKの連続テレビ小説で『らんまん』が始まった。牧野富太郎をモデルにした植物学者の人生を、神木隆之介が演じることで話題になっている。
牧野富太郎は1862年生まれ、高知県出身で、小学校中退という学歴でありながら理学博士の学位を得た……というその特異な経歴も含めて知られている人物だ。
だが彼と「同じ年生まれ」の文豪がいることは、あまり知られていないのではないだろうか。実は、彼と同じ1862年生まれだったのが、森鴎外。鴎外と富太郎はどうやら交流があったらしい。もしかしたらこの先、『らんまん』に鴎外が登場する日がやってくるかもしれない。
『舞姫』『雁』『山椒大夫』といった作品で知られる文豪・森鴎外の人生は、作品の面白さもさることながら、富太郎に負けず劣らず鴎外自身の経歴もかなり特異である。
軍医として活躍しながら、ドイツに留学し、そして日本で翻訳と小説をばりばり執筆し、夏目漱石と並ぶ文豪として知られてゆく……そんな働き者かつ超エリートの鴎外の人生と交友関係をこの連載では見てゆきたい。
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