メルセデス・ベンツ「新GLC」にゆとりを感じる理由 人気SUV初のフルモデルチェンジ、2代目の進化

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ダッシュボード
翼のように広がりを見せるダッシュボード上部。上下で塗りわけた新デザインのダッシュボードも印象的だ。センターには、縦型の11.9インチメディアディスプレイを配置(写真:メルセデス・ベンツ日本)

キャビンは広さだけでなく、11.9インチの「縦型メディアディスプレイ」(運転席側に6度傾く)や「MBUX」による音声操作を用いたHMI、「ARナビゲーション」などSクラスにも通ずる最新世代の装備が光る。

トランスペアレントボンネット
新機能のトランスペアレントボンネット(写真:メルセデス・ベンツ日本)

また、ドライブモードのうち「OFFROAD モード」では、360°カメラシステムを使いフロント部分下方の路面映像(前輪とその操舵方向を含む)を仮想的に映し出す「トランスペアレントボンネット」が新機能として織り込まれ、大きな石や深い凹みなどを映像で確認できるようになった。

ラゲージスペース
ラゲッジスペースは、後席使用時の荷室の容量は620L。後席の背もたれを倒せば1680Lまで拡大可能(写真:メルセデス・ベンツ日本)

リアシートのバックレスト(背もたれ)を通常使用時からやや前気味に固定する「カーゴポジション」にすると、ラゲッジルーム容量は620L(先代から70L拡大)。後席を前倒しにした2名乗車時の最大容量は1680Lだ。

Aクラス、Bクラス、Aクラス・セダンの変更点は?

たA200d
Aクラスは、2.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンを搭載したA200dに試乗。価格は558万円となる(写真:メルセデス・ベンツ日本)
B200d
Bクラスも同様に2.0L直列4気筒直噴ディーゼルターボエンジンを搭載したB200dに試乗。価格は573万円(写真:メルセデス・ベンツ日本)
A180セダン
Aクラス・セダンは、1.4L直列4気筒直噴ガソリンターボエンジンを搭載したA180セダンに試乗。価格は505万円(写真:メルセデス・ベンツ日本)

GLCの試乗と同時に、小変更を行ったAクラス、Bクラス、Aクラス・セダンにも短時間ながら試乗した。いずれも内外装の変更が主なポイントだ。

インテリア
A180セダンのインテリア(写真:メルセデス・ベンツ日本)

3モデルに共通してインフォテインメントシステムを「MBUX ARナビゲーション」化し、上位モデルと同じ最新世代のスイッチへと置き換えたステアリング形状に変更。併せて、指で触れて操作するタッチパッドをなくした新デザインのセンターコンソールを採用した。

走行性能を変更したとする公式発表はないが、試乗したAクラス・セダン(試乗モデルは1.4Lガソリンターボ136PS/200N・m/FF方式の7速DCT)、Aクラス(同2.0Lディーゼルターボ150PS/320N・m/FF方式の8速DCT)はいずれも乗り心地がマイルドになった。とくにガソリンモデルのセダンでその傾向が強い。

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もともとマイルドな乗り味だったBクラス(同2.0Lディーゼルターボ150PS/320N・m/FF方式の8速DCT)は、各ブッシュ類の見直しが入ったのだろう。アイドリング時は緩加速時にステアリングに伝っていた高い周波数領域の振動がほぼ消えていた。

 

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西村 直人 交通コメンテーター

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にしむら なおと / Naoto Nishimura

1972年1月東京都生まれ。WRカーやF1、さらには2輪界のF1と言われるMotoGPマシンでのサーキット走行をこなしつつ、4&2輪の草レースにも精力的に参戦中。また、大型トラックやバス、トレーラーの公道試乗も積極的に行うほか、ハイブリッド路線バスやハイブリッド電車など、物流や環境に関する取材を多数担当。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。(財)全日本交通安全協会 東京二輪車安全運転推進委員会 指導員。(協)日本イラストレーション協会(JILLA)監事。★Facebook「交通コメンテーター西村直人の日々

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