三菱自動車(以下、三菱)が、ついに「伝家の宝刀」を抜いた。激戦を繰り広げる軽スーパーハイトワゴン市場に、新型「デリカミニ」の投入を発表したのだ。2023年5月に発売が予定されている新型は、55年もの歴史を誇る「デリカ」シリーズの末弟。長年多くのユーザーに親しまれているブランド名を冠し、近年人気が高まるアウトドアやSUVのイメージを全面に押し出したフォルムなどに注目が集まっている。
強豪ひしめく軽スーパーハイトワゴン市場
1700mmを超える全高が生む広い居住性や、後席両側スライドドアなど利便性が高い装備、比較的リーズナブルな価格などにより、ファミリー層を中心に高い人気を誇るのが軽スーパーハイトワゴンだ。同ジャンルには、軽4輪車の年間新車販売台数(1月~12月)で、2022年まで8年連続1位のホンダ「N-BOX(エヌボックス)」を筆頭に、スズキの「スペーシア」やダイハツの「タント」など、強豪モデルがひしめき合う。
また、近年は、スズキが「スペーシアベース」、ダイハツが「タントファンクロス」といったアウトドアスタイルの新型車も投入。一方、三菱にもアウトドア・テイストの軽スーパーハイトワゴンとして「eKクロススペース」もあるが、生産終了が発表されたことで、デリカミニがその実質的な後継モデルとなる。
はたして、新型デリカミニは、混戦状態が続く軽スーパーハイトワゴン市場で、王者N-BOXをはじめとするライバル車に打ち勝つことができるのだろうか?世界的なカスタマイズカーの展示会「東京オートサロン2023(2023年1月13~15日・幕張メッセ)」で、新型の実車をはじめ、カスタマイズを提案したコンセプトカーなどがお披露目されたので、早速その商品性などをチェックしてみた。
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