三菱「デリカミニ」5月発売、ブランド復権の狼煙 ついに全貌が明らかに、すでに先行受注も開始

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フロントフェイス
デリカミニのフロントフェイス(筆者撮影)

デリカミニの外観は、三菱独自のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採り入れたフェイスデザインが印象的だ。「DELICA(デリカ)」のロゴが入った立体的なフロントバンパーなどにより、力強さを演出。本格的な4WD性能を持つミニバンとして人気の「デリカD:5」のインパクト感満点のフォルムを彷彿させる。それでいて、ヘッドライトに内蔵された半円形のLEDポジションランプが、可愛らしさも加味。アウトドアを想起させるタフさと愛嬌をミックスした顔付きだ。

ヘッドライト
デリカミニのヘッドライト(筆者撮影)

三菱の広報担当によれば、同モデルのメインターゲットは「若いファミリー層が中心」だという。とくにキャンプやアウトドアスポーツなどを趣味とする「アクティブなユーザーに訴求したい」と語った。また、子どもが独立するなどで、趣味の時間を楽しむ余裕ができた比較的高齢のユーザーからの支持にも期待しているようだ。そのあたりは、同社が長年培ったデリカというブランド力を生かした戦略が功を奏するかがキーになるだろう。

ちなみにデリカ・シリーズは、1968年に発売した「デリカ トラック」を元祖とし、長年支持を受けている三菱の人気ブランドだ。トラックからはじまった同シリーズだが、その後、商用のワンボックスカーやミニバンなど、さまざまな車種に展開。とくに1994年に登場したワゴンタイプの「デリカ スペースギア」は、本格的4WDシステムの装備により、高い悪路走破性を実現し、「オフロードも走れるミニバン」として大ヒット。そのコンセプトや個性が現在のデリカD:5に引き継がれている。

eKクロススペースとほぼ同寸のボディサイズ

外観
デリカミニの外観(写真:三菱自動車)

デリカミニのボディは、スクエアなフォルムを採用することで、SUVテイストを強調する。車体サイズは、展示された4WD車の場合で、全長3395mm×全幅1475mm×全高1830mm、ホイールベース2495mm。ベースは、前述のeKクロススペースで、プラットフォームなどは共通だ。eKクロススペースのボディサイズが、4WD車の場合で、全長3395mm×全幅1475mm×全高1800mm、ホイールベース2495mmだから、デリカミニのほうが全高で30mm高いが、ほかはほぼ同寸だ。また、車両重量もeKクロススペースが1020~1060kgで、デリカミニの展示車も1060kg。重さも大きな差はない(いずれも4WD車の場合)。

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