ジムニー購入者が明らかにする唯一無二の価値 426名のユーザーから見えたジムニーの存在感
20年以上の長きにわたって販売された3代目から、待望のモデルチェンジが行われた4代目スズキ「ジムニー」。2018年7月に発売され、発売から2年が経過した今も納車は1年待ちと好調な販売が続く。
2代目に近いスクエアなデザインの現行型は、登場から約半世紀を経てもコンセプトを大きく変えることなくジムニーならではの価値を提供し続けていると言えるが、このデザインが若年層や女性からも好評だと言う。
では、実際のところ現行ジムニーはどんな人が買っているのだろうか。
今回は、購入者の分析を通して、昨今のSUVブームやスーパーハイトワゴンモデルが席巻する軽自動車市場とは一線を画し、唯一無二のポジションを築き上げているジムニーの存在感を見ていきたい。
データは、市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用する。いずれも分析対象は新車購入者のみとする。
新型ジムニー:426名、ハスラー:3,204名、クロスビー:411名、N-BOX(カスタム含む):11,725名
購入者層はライバルと明らかに違う
まずは、ジムニーがいかに「競合車が存在しないクルマであるか」を示したい。購入時の検討状況について聞くと、「他に検討した車はなかった」が82%となっており、指名買い率が圧倒的に高いことがわかった。
指名買いをしなかった人たちが比較した上位車種は「ハスラー」「クロスビー」「N-BOX」だったが、それら3車種の「他に検討した車はなかった」は50%程度となっており、ジムニーの特異性が見える。以後もハスラー、クロスビー、N-BOXの3車種は、比較の対象として見ていこう。
続いて、性別・年齢からジムニーユーザーの属性を見ていく。
女性比率は32%で比較対象の3モデルよりも低いが、先代モデルの購入者(2014年1月~2018年6月契約まで)においても女性の割合は31%と同等だった。また、20~30代が占める割合を足し合わせると29%であり、ハスラー、N-BOXよりやや少ない。
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