Kaori:耳にスポッと入れるものですね。女子は髪型のこともありますし。それから、高いイヤホンを使う効果がもうひとつありました。せっかく高いイヤホンを買ったんだから、元をとるために使わなきゃ損という気持ちになり、使用頻度が上がるんです。
安河内:わかります。お金かけると気合いが入りますね。
Kaori:「やるっきゃない」という気になりますね。あとは、悪いイヤホンだと相当ボリュームを大きくしないと聞こえない。耳にも悪いですね。いいやつだと、バランスがいいし、ノイズもないから、小さくても大丈夫。音漏れで周りに迷惑もかける心配も少ない!
安河内:読者のみなさんも高価なイヤホンを持てば、英語学習に気合いが入るかも、ですね。
Kaori:そう。東洋経済オンラインの読者だったらお給料もよさそうですし、高級イヤホンぐらい簡単に買えちゃうでしょうから。万が一、この記事と私の写真を見てファンになってくれた方がいたら、ぜひ最高級のイヤホン、プレゼントしていただきたいです!
安河内:高級イヤホンを買ったら、どんな英語を聞くといいんですかね?やっぱり英語教材用の音源がオススメですか?
Kaori:私も英語学習のCDなんかはよく聞きました。でも聞きまくって、そしてマネすべきは、“中品”英語でしょう。
安河内:チュウヒンって何ですか?
Kaori:うーんと、上品でも下品でもない“中品”の人の英語に触れましょう、ということです。普通の人たち日常会話ですね。英語教材は「聞いてもらうために」作られている。政治家のスピーチなんかも「多くの聴衆に伝えるために話されている言葉」です。どちらもクレームや反発を買わないよう品よく話しているし、スーパークリアな話し方です。普段の会話とはまったく違う。英語教材って、ナレーターやアナウンサーなど、しゃべりのプロが話しているんですよね。
安河内:日本語の新幹線のアナウンスを聞いて、まねているとか、そんな感じになるわけですね。
Kaori:そうです。日本語をアナウンサーから学びましたってなると「ただ今入ってきたニュースをお伝えします」と不自然なくらい明瞭になる。「我が家の水道が、ただいま止まりました」とか、普段そんな話し方をしている人はなかなかいませんよね。同じ日本語だって滑舌のいい人もいれば、舌足らずの人もいる。だから、英語を聞くときも、一般の人のいろんなしゃべりを聞いてみたほうがいいですよ、ってことです。意識して日常に近い英語に触れるようにするんです。
外国人に話しかけてもらうには
安河内:“中品”の英語に触れるには、どうすればいいんでしょう?
Kaori:外国人のいるところに行くことでしょうか。六本木とか。ただ、そんな都会に行かなくたって私の実家、戸塚の秘境に向かう途中にだって、今は外国人をけっこう目にします。気軽に話しかけてみればいいと思いますね。
安河内:話しかけるのは、一般的な日本人にはハードルが高いんですよ。恥ずかしくてモジモジしちゃう。
Kaori:そういう経験はどんどんしないと!
安河内:では、どう話しかければいいんですか?
Kaori:私の場合は、話しかけてもらえるように仕掛けることが多いんです。アメリカなどでは手に入らないようなアイテムでコーデして、突っ込みどころが多い格好をするとか。今日みたいな格好をしていると、日本っぽいと感じてくれて向こうから話しかけてきてくれるんです。まあ、海外でのほうが多いですけれども。That’s so cute!(超かわいい!)なんて言ってもらえて。そこで「でしょー」みたいなノリでRight? とかまず言う。あとにすぐ続けて、Oh, your ○○is cool, too.(あんたの○○もイケテル)みたいな話にもっていくんです。嘘でもいいから相手も褒める。
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