「読書が人生変えた男性」のサクセスストーリー 誰も味方がいないのなら本を味方にすればいい

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本は読者を差別することがありません。自分のペースに合わせて、好きなときに、好きなことを勉強できるのです(写真:Fast&Slow/PIXTA)
新年度になり、心機一転して新生活をがんばっているという人は多いのではないでしょうか。しかし、新しい環境になかなか馴染めなかったり、自分の能力を発揮できずつらい思いをしたりしているという人もいるかと思います。
つらい環境の中でも折れない強い心を持ち、自らの人生を切り開いていく方法を、脳科学者の中野信子さんの『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』より一部抜粋、再構成し、お届けします。

「頭のいい人」は逆境に負けない強さを持っている

私はこれまで、卒業した東京大学やポスドク(博士課程修了の研究者)として勤務していたフランス国立研究所、入会していたMENSA(世界の全人口で上位2%の知能指数に入る人のみが入会を許される団体)などで、世界のさまざまな「頭のいい人」たちの姿を見てきました。

彼らは「ただの秀才」ではなく、どんな逆境も自分の味方にして、したたかに生き抜いていく強さやしなやかさを持っていました。それこそが、「世界で通用する、本当に賢い人の要件」ではないかと思います。

そのような生き方は、彼らのように、優秀な頭脳を持つ人だけにしかできないことではありません。ちょっと練習は必要かもしれませんが、簡単なコツやテクニックで習得できるものです。頭のいい悪いは、関係ありません。少し意識を変えるだけで、誰にでも今日からできることなのです。

ここでは、つらい環境の中でも折れない強い心を持ち、自らの人生を切り開いていった、ある男性のお話をしたいと思います。

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