お金持ちになる人は「衝動の力」を使っている 「1億円稼ぎたい」ならまず紙に書いて計画を

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できるリーダー、稼げるリーダーになるために大切なこととは(写真:bee/PIXTA)
できるリーダーは、行動が速いだけでなく部下をワクワクさせる能力が高い。そう述べるのは、3つの会社を経営して、またコンサルタントとして多くの上場企業のプロジェクトや海外事業に関わっている上岡正明氏。部下だけでなく、リーダー自らのモチベーションをコントロールすることも必要だという。はたして、その秘訣とは。
本稿では、MBA保有の経営者・上岡正明氏が、リーダー職に就く人が今すぐやるべき習慣を脳科学の観点から解説する。新著『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』より、時間を有効に使えるコツを解説する。

お金や地位で人は動かない

部下やチームのメンバーには、報酬をコミッションとして与えていればいい――。そう思ってしまうリーダーは多いものです。ただ、それだけだと、どこかでチーム内に歪みができてしまいます。不公平な感情が渦巻いたり、互いに足の引っ張り合いが始まります。また、景気が上向いているときは良くても、悪いときに組織全体がバラバラになってしまいます。

理由は明白です。お金や地位だけでコミュニケーションをとろうとしてしまうからです。組織内の幹になる部分には、何のためにこの会社で働くのか、事業やチームがどこに向かうのか、自分の成長につながるのか、といった将来のヴィジョンを示すことが絶対に必要です。

もちろん、壮大なヴィジョンでなくてもかまいません。スタッフ数名の花屋さんなら、大切な人に花を通じて思いを伝えるお店でありたい。小さな飲食店なら、地域の笑顔と食の安全に貢献するチームでありたい、などです。

オーナーなりの達成したい夢や、チーム一人ひとりに期待していることがあるはずです。数年先のヴィジョンを語り、その実現のために、お客さんにどう喜んでもらいたいか。地域や日本をどう変えたいか。それを言葉にして語るだけでも、チームに大きな幹が出来上がり、あなたの情熱が浸透していきます。

何より、言葉にすることで、あなたの行動力も高まっていくはずです。

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