お金持ちになる人は「衝動の力」を使っている 「1億円稼ぎたい」ならまず紙に書いて計画を

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リーダーを目指さない読者の人でも、まずは自分の目標やヴィジョンを紙に書いて、周囲にシェアしてみてください。恥ずかしがる必要はありません。相手からすると、まっすぐで、魅力的に見えるはずです。

「制服効果」という心理効果を知っていますか? 見た目や言葉が変わると、それにふさわしい性格や行動をするようになる、というものです。

脳科学的に考えると、見た目や動きを捉え、それを現実化しようと脳が指令を出している状態だと言えます。あなたのイメージに近づくことを「心地よい」と感じ始めている証拠です。「脳を騙す」というと、少し大げさに聞こえるかもしれません。しかし、効果は期待できます。

これと似たようなケースで、「看守と囚人」の実験が有名です。被験者をそれぞれ看守と囚人の2グループに分けて、その動向を観察した実験です。しかし、この実験はわずか数日で中止となりました。看守役の被験者グループが徐々に横柄で攻撃的な態度になり、囚人に暴力を働くようになったためです。

自分の言動や見た目から変える

このように、人の脳というのは、自分に都合よくプログラムを書き換えることで、良くも悪くも架空のイメージを実現しようとしてしまうものなのです。この脳の働きを利用して、さらにプラスの行動に変えるのが、「衝動」を利用する方法です。「衝動モチベーション」と私は呼んでいます。

自分の言動や見た目が変われば、それにふさわしい人間になろうと脳は勝手に動き始めます。その違和感や見た目との差を、現実に埋めようとします。ただし、そのためには、「そのイメージこそが現実で心地よい」と、あなたが信じ込まなければいけません。

たとえば、年収1億円になりたいと思えば、計画を紙に書いて、達成したい自分を五感でイメージすることです。1億円では壮大すぎて恥ずかしい。そう思う人は、金額はひとまず置いて、年収1000万円を手にした自分や、お店など起業の成功やゴールイメージを紙に書いてみてください。

私であれば、年収1億円を手に入れたことを想定して、まだ買う予定のない高級住宅地の分譲マンションや高級家具を頭の中に思い描いたこともありました。それを手にした自分が心地よいと思えば、ふさわしい自分になろうと脳が「錯覚」を始めて、「衝動」によって行動し始めます。すぐに行動に移せない人は、この衝動を利用してみたらどうでしょう。

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