お金持ちになる人は「衝動の力」を使っている 「1億円稼ぎたい」ならまず紙に書いて計画を

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内側から湧き上がってくる衝動的なエネルギーを高めるには、手に入れたい実物を見たり、憧れる風景を見たいと切望したり、尊敬する人に実際に会いに行くのがいいでしょう。

実際、私は27歳のときに、仕事で数億円するマンションのモデルルームを見学した機会がありました。当時は、それほど気が進まなかったと記憶しています。ただ、この何気ない出来事が、文字通り私の人生を激変させました。

ちなみに、皆さんは数億円のモデルルームを見たことがありますか? 30畳のリビングルームの広さはもちろん、私が衝撃を受けたのは部屋のエントランスです。大理石が敷き詰められたロビーだけで、当時私が住んでいたアパート一室分はありました。

さらに、映画のワンシーンのようなウォークインクローゼット。リビングを入ってすぐの目の前の壁には、金粉が張られた、迫力ある一筆書きの絵画が飾られています。その奥が、ダイニングルームです。高級家具がインテリアデザイナーによってコーディネートされ、マーブル調の大理石テーブルの上には、銀の食器が美しく飾られています。

私はこのとき、ガツンと頭を砕かれた気分になりました。あの光景が、ずっと忘れられずに記憶に残っています。映画でなく、現実にこんな世界があるんだ、と。このときの衝動が、ずっと私を駆り立て続けてくれました。

フットワークの軽さが衝動を味方にする

私は必ず成功する人、年収1億円を手にするリーダーは、自分の可能性を無限大にする、行動そのものが速い人なんだとつくづく強く感じます。

年収1億円になる人は、「これ」しかやらない MBA保有の経営者が教える科学的に正しい「成功の法則」
『年収1億円になる人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

本稿では成功例を紹介してきましたが、残念なことに9割の人が、この話を聞いて「ああ、よくある話か」と感じて、実際に行動に移すことはしません。一方、年収1億円を手にするようなリーダーは、いいと聞けば、やるだけやってみよう、となります。衝動の力もそうですが、成功するためには、小さなことでも試して、成功を手に入れようとする、「フットワークの軽さ」にも着目しなければなりません。

1億円を手にしたい理由とともに紙とペンで目標を書く、と聞いて、「じゃあ、やってみようか」と即行動できるかどうかです。このフットワークの軽さが、衝動を味方にできる人と、そうでない人の違いです。

もちろん、私の手帳にも、人生で達成したい目標や社員との関わり方、目標とする人物の写真が貼られています。なかなか行動に移せない、という人は、ぜひ衝動の力を手に入れてみてください。あなたが変わる一歩になるはずです。

上岡 正明 経営者・個人投資家

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かみおか・まさあき / Masaaki Kamioka

1975年生まれ。3歳で母親を失い、小学校から家出を繰り返す。それも警察に保護されるまで誰も探しに来ない寂しい幼少期だった。放送作家を経て、27歳で株式会社フロンティアコンサルティングを設立。200社以上の企業ブランド構築を行う。一方で、元手200万円でスタートした株式投資では、リーマンショックと東日本大震災という2度の破算危機を持ちこたえながら独自の手法を確立し、投資歴25年で資産6億円に到達。MBAを保有し脳科学の研究も行っている。『死ぬほど読めて忘れない高速読書』(アスコム)、『最強の高配当投資』(SBクリエイティブ)など著書多数。「チャオ!」の挨拶から始まるYouTubeチャンネルは登録者数26万人に上る。

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