
「死なないですか、私?」
子宮体がんでステージ4――検査結果を聞いたヒダノマナミさん(仮名・当時29歳)は、「えっ、マジか!?」と思った。
子宮体がんは子宮頸(けい)がんと症状が似ているが、前者は悪性腫瘍が子宮の内部に、後者は子宮の出口にできる。不正出血(生理以外での出血)が多い場合は子宮体がんが疑われやすい。いずれも60代以上に多いがん種で、当時のヒダノさんはその半分にも満たない年齢だった。約5年前の話だ。
実はその告知を受ける前年、やはり不正出血で彼女は近所のクリニックを受診。検査で子宮にポリープ(腫瘍)があるが大丈夫、と言われていた。ヒダノさんは複雑な心境を明かす。
「今思えば、あのときに大きな病院で再検査を受けるべきでした。でも、当時はがんの知識もなく、自分が発症するなんて想像したこともなかった」
翌年、大量出血と激しい嘔吐、貧血のせいで目がチカチカしたために、前年とは別のクリニックを受診。すぐに大きな病院で再検査を受けるように言われ、大学病院に行くと即入院。不正出血を理由にがん検査を受けた。
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