2回「異常なし」診断後の肝臓がん「余命半年」
2020年2月、建設会社の松下産業で働く寺川達也さん(54)は、激しい腹痛に耐え切れず夜間の救急外来に飛び込んだ。
「食べても戻すようになり、やがて胃が痛くて我慢できなくなったんです。病院は歩いて行ける距離なんですが、痛くてタクシーで行きました。最初の診断では『大丈夫。胃薬を出します』と言われました」
だが、胃薬を飲んでも痛みはおさまらない。2週間ほど我慢を重ねた後、今度は救急車を呼んで駆け込んだ。超音波(エコー)検査もしてもらったが、再び「問題なし」の診断。
寺川さんは処方された胃薬が全然効かないことや、先月から飲み食いがほぼできないことなどを訴えた。腹水(胃や腸の間にある体液)が異常にたまっているとわかり、ようやく入院が決まった。


















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