「三日坊主になる人」は簡単な事で生まれ変われる 続けられないのは連続して休んでしまったから

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元々、ランニングは好きではありません。

幼少期から太っていた私にとっては、もっとも不得意なスポーツです。

続けるうちに、次第に「やりたくない」という気持ちが募っていきました。

せっかく寝ていられるのに朝早く起きるのはそもそも苦痛ですし、疲れがたまらないように前日も遅くならないように布団に入るため、自由時間も削っていました。

しかも、走っても走ってもなかなか体重は減らず、自分でもモチベーションが低下していくことを感じていました。

せっかく始めた習慣が途切れたのは、走り始めて3ヶ月ほどのことでした。

これまでに扱ったことのない、難易度が高い仕事の依頼が来たため、関係法令を調べる時間が長くなり、労働時間が増えて早起きの負担が大きくなりました。

疲れがたまった私は、「仕事に悪影響がないように1日だけ休もう」と決めて、ランニングをさぼりました。次の日は走る時間に目が覚めたものの、自分を正当化する理由ができたので、そのままさぼってしまい、それっきり今まで走っていません。英会話もサービスを解約し、例年どおり挫折するパターンとなりました。

習慣を続けられなかった最大の原因

続けられなかった最大の原因は、連続して休んでしまったことです。

何かの目標に向かって努力することは、言い換えれば自分に負荷をかけることです。

従って、休みなく毎日続けていればストレスがたまり、限界が訪れます。

そのため、定期的に休みを取ることは、努力を習慣化するために重要です。

この「習慣化」が継続の大きなポイントです。

勉強やダイエットは、悪く考えた場合、それ自体が楽しくなければ、貴重な余暇を削ってやりたくないことをすることです。ですから、カテゴリーで考えると、仕事や部活に行くのと同じところに分類されます。

高いビジョンを持って仕事に取り組んでいる人は、日曜の夜に気分が落ち込むことはなく、オフィスに行くのが楽しみで仕方ないかもしれません。サラリーマン時代、私はあまり意識が高くなかったため、月曜の朝はどんよりとした気分で家を出ることになり、どんなに天気が良くても空が灰色に見えました。同じ気持ちで週明けを迎える人も多いと思います。

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