これまでは暗記力さえあれば直前の追い込みでカバーできる面もありましたが、そうした暗記ミラクルは今どきの一般入試では消えてしまいました。直前になってからとにかく大量の勉強時間を確保して、徹底的に暗記すれば乗り越えられるような状況ではないのです。一般入試を選択する場合には、この状況を絶対におさえておいていただきたいと思います。
「合格」という少ない椅子を、もともと地頭がよく、さらにそこからハイレベルな教育を受けている彼らと奪い合わなければいけない。つまり一般入試に関しては、文科省の改革とは反対の方向に変化する──一部のエリート高校以外の高校生は突破しにくくなる──ことは確実です。
これからの大学受験、勝つために必要な「理解」とは?
では、どうしたらいいのか? その答えが、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜です。
これらの方式では、「学問への熱意(「こんなことを学びたい」という気持ち)」や「主体性・多様性・協働性」が評価されますから、単純な知識量・詰め込み量での戦いではなくなります。
「偏差値が高くないのに、早稲田・慶應・上智などの上位私大や旧帝大・筑波大学などの上位国公立大学に合格する人が最近増えている」
という事実は、この入試方式で合格している生徒が年々増えているということなのです。
総合型選抜や学校推薦型選抜では何が評価されるのか、どんな対策が必要か、どんな子が合格するのか。
自分のお子さんに合っている受験方式は何で、それに向けてどんな準備をしたらいいのか。
それをじっくり理解することが、大学受験対策の第一歩といえるでしょう。
(外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)
お子さんに合う受験方法を知るために、まずは総合型選抜や公募推薦(=アピール入試)への理解を深めましょう。
アピール入試において、まずとにかく意識していただきたいのが、「学問への熱意のアピール」です。
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