いまや、大学生の5割は「総合型選抜」「推薦」で入学する時代です。大学入試改革によって、「論理的に考える力」や「表現力」といった能力が見られるようになった一方で、従来の知識詰め込み方の学習法では太刀打ちできなくなっているといいます。総合型選抜・公募推薦専門の塾を経営し、95%以上の合格率を上げている竹内健登氏の新刊『勉強嫌いな子でも一流難関大学に入れる方法』より一部抜粋・編集のうえ、高校生が身につけるべき「文章の書き方の基本」について解説します。
大学入試改革…「書く力」がない子は合格できない?
大学入試改革によって、試験内容が様変わりしていることは、これまで何度もお伝えしてきました。そうした大きな変化を受けて、「総合型選抜」や「公募推薦」に挑戦しよう、という高校生も多いのではないでしょうか。
「総合型選抜」や「公募推薦」の試験内容は、大学や学部により差がありますが、多くの大学では、「書類提出(自己推薦書・志望理由書・入学後の学習計画書・活動報告書・調査書・推薦書・課題レポートなど)→小論文→面接・口頭試問」という流れが一般的です。本記事では、その最初のステップ「書類提出」と第2のステップ「小論文」で不可欠な「高校生の文章力」に焦点を当て、高校生がしてしまいがちな2つの問題点について解説していきます。
★問題点1「正しい文章が書けない」
まず「文章の正しさ」について。国語が得意で文章を書き慣れている子はまだしも、そうでない高校生が文章を書くと、たいていは日本語としてどこかおかしいものを書いてきます。具体的に高校生に多く見られるのは、次の一覧のような間違いです。
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