スリムクラブ内間政成「さん付け」の相方に恩返し 自信のなさから走った闇営業、謹慎時に毎日電話

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内間政成 スリムクラブ
「後輩という意識から相方の真栄田賢さんに頼りきっていた」と語る内間政成さん(筆者撮影)
結成16年以上の漫才師が出場する賞レース「THE SECOND~漫才トーナメント~」(決勝5月開催予定)に出場し、順調に勝ち上がっている「スリムクラブ」の内間政成さん(46)。本業での新たなチャレンジに加え、3月1日には著書『等身大の僕で生きるしかないので さらけ出したら、うまくいった40の欠点』を上梓しました。コンプレックスだらけだった自分と向き合う中で見えたもの。そして「そのままの内間でいいんだから」とつねに導いてくれた相方・真栄田賢さんへの思い。今の胸の内を吐露しました。

コンプレックスを隠そうとして十円ハゲ

2年ほど前からですかね、新型コロナ禍で仕事が止まってしまったこともあり、マネージャーさんと話しながら本を出す準備をしてきたんです。何の本にしようか。四コマ漫画という案もあったんですけど、結局、自分のコンプレックスに関する内容のものになりました。

例えば、子どもの頃からおでこが広いのがコンプレックスだったんです。誰に言われたわけでもないのに、そこをすごく気にして。小学生の頃は、つねにおでこにしわを寄せたりして、少しでも広さが目立たないようにと自分の中では苦心しながら暮らしてきました。

20代半ばまでは髪の毛を長くしてツイストパーマをあてておでこを隠していたんですけど、ある日気づいたんです。頭に十円ハゲができていると。そこで丸刈りにしたら、また髪の毛が生えてきたんです。いかに、隠すことにストレスを感じていたのか。無理をしていたのか。そこで思い知りました。

そんな感じで、自分の弱い部分を隠そう、ごまかそうというのが僕の根本的なところにあるものだったんです。本を書くにあたって、より一層、再認識しました。

そこに対して「内間は、内間のままでいいんだから」とずっと言ってくれたのが相方でした。本当に、ずっと、ずっと言い続けてくれました。こんなことを自分で言うのもナニなんですけど、その根底にあるのが「相方はオレのことを面白いと思ってくれている」という部分でして……。

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