チャンカワイ「我を捨てる」からこそ役立てる理由 コロナ禍で年間240日ロケ稼働を達成した極意

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チャンカワイ
「我を捨てることは、神さまとの向き合い方に似ている」と語るチャンカワイさん(筆者撮影)
TBSテレビ「ラヴィット!」など多くの番組でロケ企画を担当し“ロケ芸人”としての地位を確立しているチャンカワイさん(42)。コロナ禍でも昨年はロケで約240日稼働し、ロケと神社について綴った著書『神さまが惚れてまう48のポイント』も上梓しました。キャリアを積み重ねる中でぶち当たったカベ。そして、どんな状況でも仕事が途切れない“7:3”の極意とは。

「我を捨てる」ことが大切だと気づいた

もともと神社仏閣が好きで、ロケで各地に行かせてもらうこともあり、あらゆるスポットをめぐっていたんです。そんな中、神社から学ぶこと。そして、ロケで心がけていること。それが実はリンクしていることに気づいてきまして。

神社では「自分の幸せよりも人の幸せを願うことが大事だ」と聞いたんですけど、これって僕がロケで考えていることと同じだったんです。もちろん、ロケにもいろいろな形があると思うんですけど、僕の場合は、自分はともかく商品や商品を作ってらっしゃるご主人がどう輝くか。そこをひたすら考えてきたんですけど、この「我を捨てる」ということが実は神さまとの向き合い方に似ているなと感じたんです。

神社には鏡がまつられていることが多いんですけど、それって「神さまは自分の中にいるんだよ」という意味があるとも言われているんです。ただ、それとはまた別に「“かがみ”から“が(我)”を取ったら“かみ”に会える」という話もあるらしくて。

そんなふうに「我を捨てる」ということが神さまと向き合う中で大切だし、それはロケにおいても大切なことだと僕は思っている。そんな一見別々に見えることが実は根底でつながっている。そんな部分をまとめて、何かしら皆さんに広く役立つことがあれば。そう思って、そのあたりのことを本に書こうと思ったんです。

いやらしく聞こえるかもしれませんけど、リアルな話、自分を捨てて商品を立てることで、玄人というかプロの方たちはそんな僕を見てまた次の機会を与えてくださる。

もちろん、ロケでの主役は商品であり、商品を作ってらっしゃる方です。でも、何もかも自分を滅して「僕は完全に無欲なんです」となるのも不自然だし、事実でもない。

結局、僕が考えている黄金比というか、バランスが7:3かなと。商品の値打ちを知っていただくことが7割。ただ、その向こう側に「自分をまた使ってもらえたらうれしいな」という欲もある。それも事実だし、そこは認めるという意味で3割は自分への意識も持つ。これがロケにおいて僕がベストだと思う配分なんです。「何もかも、全ては商品のためです!」となると、逆に説得力がなくなるとも思いますし、この7:3がちょうどいいのかなと。

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