チャンカワイ「我を捨てる」からこそ役立てる理由 コロナ禍で年間240日ロケ稼働を達成した極意

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こんなことを自分で言うのは、本当に恐縮だし、おこがましい限りですけど、もし僕がお仕事をいただけている理由があるとするならば“バランス力”だと思っています。

もともとロケは出たとこ勝負というか、いろいろなことが起こるものですけど、コロナ禍でそこにさらにいろいろな要素が加わりました。

コロナでロケのあり方がさらに複雑に

各局、各番組、各地方に感染対策のやり方やスタンスも違う。ロケ先の皆さんの意識もまるで違います。

コロナ禍の中とは思えないほどいきなりハグをしてこられる方もいらっしゃいますし、一方ですごく厳格にPCR検査を求めてこられる方もいる。無論、どちらが良い悪いではなく、その都度、空気と場の温度を見ながら最善の方法を模索する。このバランス力をしっかりと発揮することでお仕事をいただく。それしかないんだろうなと。

そうやってコロナ禍でロケに行かせてもらった中でこそつく筋肉もあったと感じていますし、コロナ禍がマシになったら、そこを生かした動きができればなとも思っています。

一つは、メディアとはまた違う形で直接お会いするということです。これまであらゆるところに行かせてもらった知識を生かして「これは間違いない!」という旅のコースを作ってバスツアーをする。そこに僕も行かせてもらって、ライブ感というか、実際に現地の料理や商品の素晴らしさを直接感じてもらう。そんなことができたらなと。

今回本を出したのも、そんなことを楽しんでもらえる人が少しでも増えればという思いもありましたし、その第一歩になればなと思っているんです。

え、本の売れ行きですか? これがね、出版社の方にお聞きすると「安定して一定数売れています」ということのようで……。

あの~、そこの安定感、バランス感覚は要らんのですけどね(笑)。そこはズゴーンと突き抜けて売れてくれてもいいんですけど、ま、それもそれで、我を出すものではないですからボチボチ売れてくれることを願います(笑)。

■チャンカワイ
1980年6月15日生まれ。三重県出身。本名・川合正悟。高校3年の時、吉本興業のイベント「アンダーグランド花月」に同級生と出場し漫才で優勝。20歳の時、今の相方であるえとう窓口と「Wエンジン」を結成。日本テレビ「進ぬ!電波少年」などで注目を集める。ネタ中の「惚れてまうやろー!」のフレーズも人気に。TBSテレビ「ラヴィット!」、テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」、東海テレビ「スイッチ!」などに出演中。2015年に、結婚。2016年に長女が誕生した。ロケと神社への思いを綴った著書『神さまが惚れてまう48のポイント』が発売中。
中西 正男 芸能記者

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なかにし まさお / Masao Nakanishi

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。noteで「全てはラジオのために」(note.com/masaonakanishi)も執筆中。

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