スリムクラブ内間政成「さん付け」の相方に恩返し 自信のなさから走った闇営業、謹慎時に毎日電話

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よく相方が言うのが、汚い話で申し訳ないんですけど、大学時代の話なんです。大学からの帰り道、2人で歩いてたんですけど、たまたまゲロがあったんです。これが見事なまでに一色だけのゲロでして。それを僕が見て「真栄田さん、この人、1品しか食べてないですね」と言ったと。これが、相方いわく、シンプルだけど、それでいてオリジナリティーがある。すごいと。

その時みたいなことがたくさんあって、いつも「お前はお前でいいんだよ。そのままで面白いから」と言ってもらうんですけど、なかなか自分をそのまま出すことができない。

自信がないので、舞台でも「自分じゃダメだ……」って思って“誰かになろう”としちゃうんです。「ダウンタウン」の浜田さんみたいにつっこんでみたり、「フットボールアワー」の後藤さんみたいにうまいこと言おうとしてみたり。何かになったほうが怖くないし、自分を出すことを本当にしなかったんです。

大丈夫じゃなくても大丈夫とごまかす

2010年には「M-1グランプリ」で準優勝もさせてもらったんですけど、その時でも自分を出すということをやりきることはできなかった。厳密に言うと、その時は少しできていたのかもしれませんけど、また自信のない自分に戻っちゃうんです。

相方からしたら、本当に、本当に、大変だったと思います。一番戦ってきたのは相方、真栄田さんだと思います。

オレは大丈夫じゃなくても大丈夫とごまかすし、そこを取り繕おうとするんです。本当の自分を出さずに。でも、それはウソだから、いつまで経っても問題解決にはつながらない。本当は“患部”が残ったままなのに、そのままにしてしまう。その状況と本当に粘り強く戦ってくれたのが真栄田さんでした。でも、オレは変わらない。

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