春の引っ越し「業者も断らざるを得ない」深刻事情 費用は3万円程度UP、抑える方法はあるのか?

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引っ越しや新生活に必要な手続き支援サービスを展開しているリベロが、全国130社の引っ越し会社が加盟するHAKOPLAの定例会で、2023年春は「引っ越し難民」が発生するのか実態調査をした。

運送業界の「2024年問題」とは?

運送業界では「働き方改革」が求められ、2024年4月から「時間外労働の上限規制(年960時間)」などが適用される。この「2024年問題」の対応状況について、引っ越し会社に聞いたところ、3分の2が「進めている」と回答したという。

調査では、「繁忙期シーズンは約1000件受けており、このままだと20%程度のお引っ越しをお断りさせていただくことになる」や、「労働時間に制約が出ることで、これまで受けてきた引っ越しをお断りする可能性もありえる(おおよそ4割減見込み)」といった引っ越し会社経営者の声も聞かれ、すでに今年の繁忙期から、一部の引っ越し会社では引っ越しの受注件数を減らしているというのだ。

それは引っ越し料金にも影響する。2022年の引っ越し単価と比べて価格の変動はどの程度なのか、同調査では、単身・家族どちらの引っ越しも3万円ほど増額されるという結果が出た。

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