池袋や渋谷の「公園」で起きている画期的な変化 「南池袋公園」「ミヤシタパーク」はなぜ凄いのか

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南池袋公園(写真:筆者提供)

「この公園のおかげで、池袋の街のイメージが一変しました」

東京・豊島区にある「南池袋公園」。この公園は、都市公園整備の成功事例として取り上げられることが多い。

平日でも子ども連れのママたちが、安心して子どもを遊ばせながらおしゃべりをしたり、公園に隣接するおしゃれなカフェでお茶を楽しんでいる。また休日のマルシェにもたくさんの人が訪れる。広い芝生広場で思い思いに過ごす公園の風景は、治安が悪いとも言われる池袋のイメージを一新したとも言えるだろう。

しかし、鬱蒼とした樹木を整理し、明るい芝生広場とカフェを整備すれば、成功できるわけではない。

南池袋公園は、池袋というターミナル駅から300メートルという立地に、約8000㎡の大部分を占める広々とした芝生広場の整備と、地元の人気カフェ「ラシーヌ」を誘致できたという好条件がそろっている。

南池袋公園(写真:筆者提供)

その好条件に、地元のコミュニティー「としま会議」を母体にしたフレンドリー・コンシャスな運営が、重なった結果といえる。このような[集住立地]×[整備規模]×[魅力収益施設]×[コミュニティー運営]の四拍子がそろった事例は、まれではないだろうか。

商業施設とミックスしたミヤシタパーク

近年の公園プロジェクトのエポックとしては、東京・渋谷のミヤシタパークもある。

こちらは立体都市公園制度を活用し、商業施設と公園がミックスした次世代型の都市公園のわかりやすい事例と言える。

ミヤシタパーク(写真:筆者提供)

1階から3階までの商業施設部分には、ラグジュアリーブランドを含む約90店が入居し、居心地良いベンチも配置され、ゆったりとした空気感の中で、気軽に利用できる構造になっている。

また1階の渋谷横丁はフルオープンの店構えで、コロナ禍でも安心感を漂わせている。隣接する「のんべい横丁」との棲み分けや、相乗作用も期待できるのではないだろうか。

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