「奨学金960万円」39歳彼が選んだ激し過ぎる人生 「上を見てもキリがないが下を見てもキリがない」

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「『上を見てもキリがないし、下を見てもキリがない』と思うようになったんです。努力をすればどうにかなるということを実感したのと、いざ社会に出てみると、世界にはもっと厳しい状況の人たちがいて、その人たちもハングリー精神ではい上がってきていることを知って。それでも、教育格差自体はよくないと思いますけどね」

シンクタンクで2〜3年働いたのち、今も在籍している大手コンサルティング会社に転職。年収は4000万円を超えるが、今でも奨学金の返済中だ。

「1〜2年目から年収は500万〜600万円近くありましたが、それでも毎月の返済額は5万〜6万円もあったので、それなりの負担にはなりましたね。とはいえ、学生時代は全然お金がなかったし、奨学金のおかげでここまで来れたので、5万〜6万円は軽くはないけど『しょうがない』という感じでしたね。

それでも、この間大学院の修士課程で借りた分はまとめて返済したので、今の返済額は毎月2万円程度で、残りの返済額は200万円です。利子がつかないので一括で返す必要もないのと、あとはJASSOのサイトのパスワードを忘れてしまったから、返していないだけなんですよね」

奨学金を借りながら、周囲との格差に苦しみながらもはいずり回ってきた高瀬さん。激動の時代を共に生きてきた同郷の友人たちの中には、努力せずに沈んでしまった者もいる……。彼らを反面教師にしながら、高瀬さんは成功の「出口」を見いだしてきた。

「やっぱり、反骨精神ですよね。人間というのはつねに自分の世界というか、袋小路に入り込んでいます。僕の場合、高専在籍中はそこから見える景色しか世界はありませんでしたが、そこで頑張って成績優秀で卒業したことで次の扉を見つけて開くことができ、また新しい世界が広がった。そうやって、毎回努力をして次の部屋の扉を探していく。人生はその繰り返しだと思うんです」

年を追うごとに形成された「反骨精神」

とはいえ、そのストイックな生き方ゆえ、社会人としてのキャリア形成は成功したが、プライベートでは離婚と再婚を経験。子どもは合わせて3人もいて、それはそれで波瀾万丈な感じもする。

「仕事で出ずっぱりだったのが、1つの要因でしょう。でも、1番の理由は反骨精神のあり方だと思います。やっぱり、社会人1年目の年収500万〜600万円だったときと、年収4000万円を超えた今の自分の考え方や仕事能力は大きく違うんですよ。その結果、前妻とは価値観が合わなくなってしまって。

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