 
たびたび聞く家庭事情、3つの要素
この連載に登場する者たちの話でたびたび出てくるのが「3人きょうだい以上」「親と不仲」「奨学金に理解のない親族」という3つの要素だ。
今回話を聞いた中京地方出身の小原博さん(33歳・仮名)も、「親との関係性が悪く、家出まがいの上京を果たした」という人物である。
「両親は共働きで、双方とも年収はあり、とくに貧乏というわけではなかったのですが、とにかくお金の使い方が荒かったんです。車を頻繁に買い替えたり、別に祖父母と住むわけでもないのに、二世帯住宅を建てたり、毎年旅行に行く……。恵まれた生活ではありましたが、貯蓄はありませんでした」
小原さんが生まれ育ったのは工業地帯。最終学歴が高卒でも仕事には困らないような地域である。彼の両親も高卒で就職しているため、仮に貯蓄があっても大学進学までの理解は得られなかったようだ。






 
         
         
         
        
       
           
           
          
         
          
         
         
         
         
        












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