「英語はできたほうがいい」と思う親の残念な盲点 人気講師「関正生」が早期英語教育に反対するワケ
語学を続けるには忍耐力が必要です。というより、何をするにせよ「我慢強さ・粘り強さ」を身につけることは一生の財産になります。小学生のときに無理に英語を詰め込んだところで、「我慢強さ・粘り強さ」を持った子には、いずれ必ず追い抜かれます。ならばまずは英語よりも、そういった力をつけることを優先したほうが結局は英語もうまくいきます。
前項で紹介した2名はこの点において非常に優れていました。子どもの頃に好きなことに没頭した結果だと思います。Sさんは恐竜(公園を掘って化石を探したそうです)、K君は野球(定期試験前日に終日遠征試合)に没頭していました。
せっかくやる気になっても、英語の教材との相性が悪いと挫折します。小学生用の教材は子ども扱いするものばかりで、高学年にもなるとそれを嫌う子は少なくありません。もしお子さんが背伸びしたように見える場合、「どうせそんな難しいのは続かないでしょ」と言って、やる気の芽を摘まないようにしてください(このセリフは書店でよく耳にします)。
また、英語の勉強を始めたときに、英語を使いたくなる「場」と「ネタ」を提供するのも保護者の大事な役割です。間違っても引っ込み思案なお子さんに外国人と話をさせようとか、英語劇をやらせようとはしないでください。「読む」のが好きな子もたくさんいるはずです。
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