「英語はできたほうがいい」と思う親の残念な盲点 人気講師「関正生」が早期英語教育に反対するワケ
「英語はできたほうがいい」という呪縛
改めて言うまでもないことですが、「英語をペラペラ話せる=仕事ができる」わけではありません。ところが早期英語教育になると、この大前提を忘れたような行動をとる保護者は少なくありません。
ここでよくある反論は「いや、そんなことはわかってる。でも“英語もできたほうがいい”に決まってるでしょ」というものです。
確かにそのとおりです。でも「〇〇もできたほうがいい」という考えには注意が必要です。その言葉はすべてに当てはまり際限がないからです。ピアノでも水泳でもそろばんでも書道でも合気道でもダンスでも「できたほうがいい」となり、非常に「人の行動を惑わせる」言葉なのです。
以前、教育熱心なお母さま方にインタビューする機会があり、そのときに「ゲームができないと友だちの輪に入れないから、ゲームもうまいほうがいい。親として手伝ってあげたいけど、私はゲームがわからないし……」と真顔で相談されて困ったことがあります。
確かに「ゲームもできたほうがいい」ですし、それが親子のコミュニケーションの道具になるならお勧めしますが、そうでないなら無理に時間を割く必要などないはずですよね。
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