JAL「セール」で"18時間"サイトダウン混乱の顛末 ネット限定のはずが「店舗」で購入できた人も

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国際線も含む全路線の予約・発券・確認作業に加えて、搭乗手続きにまで影響をおよぼすからだ。JALでは搭乗の手続きについて、スマートフォンのアプリか空港の端末を利用してほしいと呼びかけたが、アプリをダウンロードしていない人も多いと想定されるうえ、搭乗手続きを空港の端末利用のみに頼るのも厳しい。

「販売を中止いたしました」と大きく表示されている(画像:JALのホームページ)

結局サイトが復旧したのは、9日の18時37分。18時間以上にわたり、同社のサイトがアクセス不能となったことで、JALとしてもセール運賃以外の通常の航空券販売までもが国際線も含めて事実上ストップしてしまい、大きな機会損失となったといえる。

4月12日搭乗分から運賃制度の大幅な変更を予定

JALの全国規模でのシステム障害は、この1年あまりの間に3回生じている。最近では2022年2月16日午前4時33分から14時35分ごろまで、JALと社外のシステムをつなぐ接続基盤システムのサーバー故障が起こった。このときは自動チェックイン機が使えなくなったことから、空港では有人カウンターで搭乗手続きするなどの対応に追われた。

JALグループでは、2023年4月12日搭乗分からマイレージを含む国内線運賃制度の大幅な変更を予定している。そのため、現在は、2023年4月11日以前の搭乗分と2023年4月12日以降の搭乗分を別々の予約チャネルで行っている。

実は2023年4月12日以降搭乗分の航空券発売開始日だった2022年5月17日にも、システム不具合により、発売を見合わせるというトラブルがあった。今回のトラブルも、2023年4月12日以降搭乗分のシステムに問題があるとみられている。

4月12日以降のJALの国内線航空券の価格については、特典航空券の多くの路線での必要マイル数引き上げなど、利用者にとって厳しめの内容となっている。こうした「ムチ」に対して、今回の6600円のセールは「アメ」となるはずだったが、今回のトラブルでそれもなくなってしまった。ANAのセールが休日1万円だったのに対してJALではすべて6600円という挑戦的な金額設定も裏目に出た。

アクセス集中への対策を万全にしたうえで、今回と同等以上の内容をもったセールを行うことが、信頼を取り戻すための必須条件ではないだろうか。

橋賀 秀紀 トラベルジャーナリスト

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はしが・ひでき / Hideki Hashiga

東京都出身の50代。早稲田大学卒業。「3日休めれば海外」というルールを定め、ほぼ月1回の頻度で海外旅行に出かける。訪問国は130カ国。共著に『エアライン戦争』(宝島社)など。『週刊東洋経済』で「サラリーマン弾丸紀行」を連載した。Yahoo!ニュース エキスパート。記事の内容についてのお問い合わせ・取材の依頼などについてはこちらまで。

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