心理的安全性を下げる「ダブルバインド」の正体 「明確な構造」がない職場に生じる落とし穴
心理的安全性は、「対人関係においてリスクのある行動を取っても、『このチームなら馬鹿にされたり罰せられたりしない』と信じられる状態」 を意味します。これに加えて僕なりの定義を紹介すると、「メンバーがネガティブなプレッシャーを受けずに自分らしくいられる状態」「お互いに高め合える関係を持って、建設的な意見の対立が奨励されること」 です。
とはいえ「さあ皆さん、建設的な意見の対立でもってチームの心理的安全性を高めてください」と言うだけでは何も始まりません。
それを実現するためには、何が必要でしょうか。職場がどうなっていれば、これが可能となるでしょうか。
僕は2つの要素が職場に不可欠だと考えます。
それは「構造」と「対話」です。この2つが揃うことではじめて、組織のメンバー間での互いに建設的な意見の対立が可能になります。本稿ではそのうちの1つ「構造」についてご説明しましょう。
構造が明確な職場では安心して働ける
「構造」とは、次のようなものを指します。
これらが言語化されて明示されていれば、「構造が明確である」と言うことができます。構造が明確な職場では、お互いに意見を言い合いながら安心して働くことができるでしょう。
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